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旅館・ホテル ■第2867号《2016年11月5日(土)発行》    
 

旅館・ホテル上半期倒産は29件、大幅に減少

 帝国データバンクによると、今年度上半期(4~9月)のホテル・旅館経営業者の倒産(負債1千万円以上の法的整理)は29件、負債総額は110億円だった。件数は前年同期比34.1%減(15件減)、負債総額は同35.5%減(60億5200万円減)と大きく減少した。

 前期(昨年10月~今年3月)比でも件数が39.6%減少(19件減)、負債総額が68.4%減少(238億600万円減)した。

 件数は昨年12月から10カ月連続の1ケタ台。今年度上半期は9月の7件が最高で、依然低水準が続いている。

 負債総額は6カ月連続で100億円の大台を下回った。同期の最高は8月の49億5千万円。

 今年1~9月の累計は、件数が前年同期比14.1%減(9件減)の55件。負債総額が同10.9%減(41億8200万円減)の341億6300万円。

 9月単月の倒産は、件数が前年同月比12.5%減(1件減)の7件。負債総額が同1.0%減(2300万円減)の22億3400万円。

 前月比では件数が75.0%増(3件増)。負債総額が54.9%減(27億1600万円減)。



生活衛生功労者表彰、旅館・ホテル業は26人に
旅館・ホテル業界の受賞者

 厚生労働省と全国生活衛生同業組合中央会は10月28日、東京のホテルニューオータニで生活衛生功労者表彰式を開いた。旅館・ホテル、飲食、美容など生活衛生16業種で長年貢献した329人(厚労大臣表彰150人、中央会理事長表彰179人)を表彰。旅館・ホテル業界では、厚労大臣表彰13人、中央会理事長表彰13人の計26人が受賞した。

 塩崎恭久厚労相は「長年の貢献、ご努力に感謝と敬意を表する。生活衛生業は国民に一番身近な仕事。これからも自信とプライドを持って業務に精励していただきたい」とあいさつ。

 受賞者代表は「ご厚情あふれる表彰をいただき身に余る光栄。心新たに今後一層、生衛業の発展向上に努力したい」と謝辞を述べた。
 旅館・ホテル業の受賞者は次の通り。

【厚労大臣表彰】(敬称略)
 山下久幸(北海道組合常務理事、アクアガーデンホテル函館)▽伊藤八右衛門(山形県組合元常務理事、おおみや旅館)▽小井戸英典(福島県組合理事長、全旅連常務理事、旅館こいと)▽佐久間克文(東京都組合副理事長、芝大門ホテル)▽中井邦夫(岐阜県組合前副理事長、鄙の館松乃井)▽竹内輝(静岡県組合副理事長、ビジネスホテルマスターチ)▽坂口邦嗣(和歌山県組合理事長、漁火の宿シーサイド観潮)▽岩﨑元孝(鳥取県組合理事長、依山楼岩崎)▽狩野克弘(島根県組合副理事長、ときわ旅館)▽三矢昌洋(香川県組合理事長、全旅連常務理事、喜代美山荘花樹海)▽古谷博(高知県組合副理事長、高知サンライズホテル)▽粟津英紀(大分県組合常務理事、クレドホテル臼杵)▽藤岡芳政(鹿児島県組合常任理事、旅館吟松)

【中央会理事長表彰】(同)
 須賀紀子(北海道組合副理事長、登別温泉郷滝乃家)▽北堀篤(埼玉県組合理事長、ホテル美やま)▽勝田恭子(全旅連事務局長)▽梅村美成(神奈川県組合理事、環翠楼)▽坂井彦就(富山県組合理事長、鳥越の宿三楽園)▽金原貴(静岡県組合副理事長、時わすれ開華亭)▽木村圭仁朗(三重県組合副理事長、福寿荘)▽小野善三(京都府組合副理事長、綿善旅館)▽岩井美晴(兵庫県組合元常務理事、奥城崎シーサイドホテル)▽西田昭泰(徳島県組合理事、阿南第一ホテル)▽豊田常雄(愛媛県組合理事、スーパーホテル松山)▽首藤文彦(大分県組合理事、宿房翡翠之庄)▽川越清文(宮崎県組合理事長、地蔵庵)



楽天トラベルの朝ごはんフェス、6施設が決勝進出

 楽天トラベルは10月18、19日の2日間、全国の旅館・ホテルが提供する朝ごはんの“日本一”を決定する「朝ごはんフェスティバル2016」の第2次予選を東京・世田谷区の二子玉ライズ・楽天本社前の広場とホールで開き、決勝戦に進出する六つの朝ごはんを決定した=写真。

 決勝戦(ファイナルステージ)進出が決まったのは、安比八幡平・食の宿四季館採冬(岩手県)の「3種の八幡平スムージー」、秋保温泉・ホテル瑞鳳(宮城県)の「清流育ち秋保米と気仙沼産フカヒレの中華あんかけ粥」、あつみ温泉萬国屋(山形県)の「山形牛の旨味がたっぷり染み出た具だくさんの芋煮汁」、大泉高原・八ヶ岳ロイヤルホテル(山梨県)の「ふわふわフレンチトーストに自家製ジャムを添えて」、湯原温泉・我無らん(岡山県)の「岡山のブランド牛『千屋牛』の熟成フィレカツサンド」、城山観光ホテル(鹿児島県)の「朝〆たばかり 鮮度抜群の錦江湾で獲れた真鯛潮茶漬」。

 2次予選当日は、楽天本社前の広場にキッチンカー8台が集結。料理人・シェフがキッチンカー内で調理した料理を、延べ約500人の一般審査員と、料理研究家の浜内千波さんや人気朝ごはんインスタグラマーの山崎佳さんらの特別審査員が実食して審査。全員の投票により6品が選ばれた。

 浜内さんは「甲乙つけがたい朝ごはんばかりで悩んだが、実際に食べる、ということをイメージしながらいただいた。どれも本当においしく、順位を決めるのが難しかった」とコメント。高レベルの戦いだったと述べた。

 2次予選で出品されたのは、日本全国からエントリーされた約1500の朝ごはんのうち、1次予選を通過した47品。1次予選は、一般ユーザーによるウェブ投票と、楽天トラベルに寄せられた過去の宿泊者の「食事」に関する口コミ評価による審査で決まった。

 決勝戦は11月30日に東京都内で開かれる。審査委員は、CREA WEB編集長の井上孝之氏、神田川本店店主・全日本調理師協会名誉会長の神田川俊郎氏、ラ・ロシェル・オーナーシェフの坂井宏行氏、楽天執行役員・ライフ&レジャーカンパニープレジデントの武田和徳氏、朝ごはんフェスティバル2015優勝者でホテル・ラ・スイート神戸ハーバーランド総料理長の田中耕太郎氏の5人による実食審査で、2016年の朝ごはん日本一が決まる。





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