館国際女将会（35会員、若松佐代子会長＝いわき湯本温泉雨情の宿新つた）は23日、年次総会を東京・新宿の小笠原伯爵邸で開き、2年任期の新会長に下呂観光ホテルしょうげつの長坂正惠さんを選出した。

　名誉会長には小口潔子さん（磐梯熱海温泉四季彩一力）、副会長には岡崎純子さん（蔵王温泉深山荘高見屋）と村田知世さん（五浦観光ホテル）がそれぞれ就いた。また新会員として、かみのやま温泉有馬館の須藤佳子さんの入会を承認した。

　本年度事業では、9月にトルコ研修旅行を行い、ハラールやムスリムツーリズムを学ぶこと、10月の広州ジャパンデーと来年4月の香港大学ジャパンウイークに参加し、日本の旅館文化をPRすることなどを確認した。

　さらに情報発信の強化と会員拡大のため、フェイスブックに日本旅館国際女将会の公式ページを開設することなどを決めた。

　鳥取県米子市の皆生温泉旅館組合は7月25日から8月24日まで、皆生温泉海水浴場特設会場で夏休みの子ども向けイベントを毎晩開催する。旅館の目の前が海水浴場という利点を生かし、夏休みの家族旅行の獲得を図ろうと10年前から続けている。今年もミニ打ち上げ花火や空クジなしの大抽選会、毎週日曜にはポニーの乗馬体験などを行う。

　皆生温泉は鳥取県と島根県の境目に位置する日本海に面した温泉郷。昨年にはスカイマークの米子鬼太郎空港への就航、松江自動車道、鳥取自動車道が全線開通し、交通の利便性が向上した。

　2次交通の整備も行われ、皆生温泉から人気観光地である境港市の水木しげるロードへの直通バスの運行が開始した。9月20日からは皆生温泉から、県内の名所を巡りながら県東部の三朝温泉に向かう鳥取県横断のバスツアーもスタートする。

　また通常価格よりも3割も価格を抑えた観光タクシーの運行が4月からスタートした。

　同旅館組合によると2013年の入湯人員は2006年以来7年ぶりに47万人を突破した。出雲大社の遷宮効果によるもので、対前年比約19％増だった。

　今年については、5月までは前年同様堅調だが、6月以降の伸びが予想できないという。交通網の整備などでポスト遷宮を乗り切りたい考えだ。