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地域観光 ■第2622号《2011年8月27日(土)発行》    

東北観光振興の動きを追う「青森・秋田・山形県」
東北の安全性を訴える吉村知事(台北市)

 東日本大震災の発生と東京電力福島第1原子力発電所事故により大きな打撃を受けた東北の観光だが、震災直後から「動ける地域から観光を盛り上げていこう」との機運が高まった。直接的被害がほとんどないにもかかわらず観光客の落ち込みが大きかった秋田、山形の両県、被害が太平洋沿岸の一部地域にとどまった青森県は今夏、夏の需要喚起と秋以降の誘客拡大に向けた取り組みを次々と展開。自県の観光を元気にすることで東北全体の観光を盛り上げようと力を入れる。

 秋田県の佐竹敬久知事と山形県の吉村美栄子知事は18日、台湾・台北市内で現地の行政関係者や航空会社、旅行業関係者らと意見交換を行った。誘客と両県産品の輸出拡大を狙ったプロモーションの一環。6月13日に台湾外交部が福島県を除く東北5県について、退避勧告地域への指定を解除したことに合わせ、訪台した。

 意見交換会に出席した40社60人の現地観光関係者を前に、佐竹、吉村両知事と両県の観光関係者らは、両県を含む東北地方の安全性と、温泉や樹氷などの観光魅力をアピールしたほか、東日本大震災以降は運航が止まっているチャーター便の再開による交流拡大を訴えた。また両県にまたがった観光ルートを使った旅行商品などの実現も呼びかけた。

 プロモーションを受け、山形県に対しては中華航空から来年1月中旬以降6往復のチャーター便の運航計画が示された。「復興航空からも冬季にチャーター便を計画してもよいとの話があった」と県観光交流課。また秋田県については、復興航空が9月8、12日に各1往復のチャーター便を秋田空港に飛ばすことが決まっており、東北への訪日旅行の復活に向けた“のろし”が上がり始めた。

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 4月23日から7月22日まで、青森デスティネーションキャンペーン(DC)を開催した青森県。東日本大震災の発生と東北新幹線の運休などで一時は実施も危ぶまれたが、一部内容を変更しつつも開催にこぎつけ、「期間中の入込数は、前年を若干上回る人数となった」(同県観光連盟)。

 東北新幹線復旧後にJR東日本が発売した「大人の休日倶楽部パス」「JR東日本パス」の効果や、DCに絡めたイベントやプロモーションの実施により7月に入ってから客足が徐々に戻ってきたという。同県観光連盟では、「DCに向けた全県挙げた取り組みが、震災以降の落ち込みを下支えした」と話す。同県では7月から、県内流動を促そうと県民に5千円の宿泊補助券を贈るモニターキャンペーンを始めるなど、DC後の観光需要の喚起に向けたさまざまな施策を用意する。

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 首都圏からの誘客が期待できない中での県民向けのキャンペーンは、山形、秋田の両県も実施。このうち秋田県では、県民を対象に1人5千円を助成する宿泊補助券を贈るプロジェクトを実施。積極的なプロモーションの成果もあり、1万口の募集枠に3万口の応募が集まった。「10〜12月の大型観光キャンペーンを控え、落ち込んだ観光需要を喚起する役目を果たせたのではないか」と同県観光課。

 また山形県では、被災者に身体や心を休めてもらうだけでなく、2次避難先を選ぶ参考にしてもらおうと、温泉と観光スポット、公営施設をめぐるツアーを各市町村と連携して実施するなどの取り組みも実施。このうち天童市をめぐるツアーには、7月11日催行分までで宮城県民を中心に延べ1100人が参加。オプションのサクランボ狩りなどを楽しむ参加者も見られたという。

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 東日本大震災から半年近くが経ち東北への個人旅行が回復基調にあると言われる一方で、首都圏などからの団体客の動きの鈍さを懸念する声もある。夏の「かき入れ時」を過ぎ、これから迎える秋の紅葉シーズンの需要喚起にどう取り組むか、東北観光の復興をけん引しようという青森、秋田、山形各県の取り組みを注視したい。



「観光甲子園」グランプリに富良野緑峰高と油木高
文部科学大臣賞を受賞した富良野緑峰高校

 高校生が主役となって地域をアピールし、実際に旅行商品化を目指す観光プランコンテスト「第3回観光甲子園」が21日、神戸市の神戸夙川学院大学で開催された。全国72の高校から134プランの応募があり、その中から10校が本選に出場した。グランプリとして文部科学大臣賞に北海道立富良野緑峰高校、観光庁長官賞に広島県立油木高校が選ばれた。

 主催は大会組織委員会、共催は神戸夙川学院大学。文部科学省、観光庁、観光関連団体、教育機関などが後援している。

 今回のテーマは「ウエルカム・トウ・マイタウン・マイエリア」。本選では、パソコンソフトなどを利用して、学生たちが観光プランをプレゼンテーションした。地元の伝統芸能や寸劇を披露した学校もあった。

 文部科学大臣賞に輝いたのは、富良野緑峰高校の「へそのまちがええじゃないか〜ふらの人になるSUMMER&WINTER Wツアー」。移住体験と体験型観光プログラムを組み合わせて、富良野に住む人々の暮らしを体験してもらい富良野への移住を促進するプラン。

 観光庁長官賞に選ばれた油木高校のプランは、「花咲く神石高原町・ミツバチの里夢プラン」。休耕田を花畑にして、種まき体験や花畑見学で観光客を誘致。花から蜂蜜を採取し、蜂蜜や蜂蜜で作った菓子などを神石高原町の特産品にするというもの。

 審査発表後の講評で、石森秀三・大会組織委員長(北海道大学観光学高等研究センター長)は「高齢化など各地域の社会問題に着目するなど、年々レベルが上がってきている」と評価したほか、「次回は、震災で復興を目指す東日本や観光甲子園が開催されている神戸なども大会テーマにすることを検討したい」と述べた。また、旅行会社や各地の観光協会には、プランの商品化に関して協力を呼びかけた。

 グランプリの2校以外の各賞の受賞校は次の通り。

【準グランプリ】
大会組織委員長賞=私立清真学園高校▽兵庫県知事賞=佐賀県立嬉野高校▽神戸市長賞=山形県立鶴岡中央高

【優秀作品賞】
日本観光振興協会会長賞=松江市立女子高校▽日本旅行業協会会長賞=大阪府立能勢高校▽全国旅行業協会会長賞=京都府立桂高校▽西宮市長賞=埼玉県立秩父農工科学高校▽日本ホテル協会会長賞=愛媛県立弓削高校

【特別賞】
ひょうごツーリズム協会会長賞=栃木県立那須高校▽兵庫教育長賞=愛媛県立伊予農業高校▽神戸国際観光コンベンション協会会長賞=大阪市立天王寺商業高校▽西宮市教育委員長賞=長崎県立五島海陽高校▽NHK神戸放送局長賞=和歌山県立新翔高校▽観光経済新聞社社長賞=愛媛県立新居浜商業高校



群馬県の10年度観光客数、微減の5981万人

 群馬県によると、2010年度の観光入り込み客数は前年度比0.7%減の5981万1千人となった。今年2月までは前年を2%ほど上回る状況で推移していたが、東日本大震災と福島第1原発事故による風評被害で3月の入り込みが4割減と大きくダウンしたのが響いた。観光消費額は同1.3%減の1915億2900万円。

 日帰り客は同0.6%減の5265万5千人、宿泊客は同2%減の715万6千人。県内客は同2.4%増の3418万9千人となったが、県外客は同4.6%減の2562万1千人にとどまった。

 観光地点別に見ると、もっとも増えたのは道の駅の「ららん藤岡」(藤岡市)で、前年度に比べ14万4千人増。市制施行110周年に伴い規模を拡大した「高崎まつり」(高崎市)は9万9千人増だった。対して「華蔵寺公園遊園地」(伊勢崎市)や前橋七夕まつり」(前橋市)などは震災や雨天の影響を受け、入り込みが減った。

 9大温泉地の入り込みは、増加したのは老神温泉(同14.1%増の15万9千人)と四万温泉(同3.9%増の33万9千人)のみで、草津や水上、伊香保、磯部、やぶ塚、猿ヶ京、万座の各温泉地は軒並み減少。「温泉地全体では、風評被害などで前年比3.5%減だった」(観光物産課)。

 観光消費額のうち、日帰り客は前年並みの1046億3千万円で、宿泊客は同3%減の868億9900万円となっている。



熊本県、こどもガイド養成講座をスタート
熊本県のマスコットキャラ、くまモンから子供たちに手渡されるのは「こどもガイド養成講座」の修了証

 熊本県観光連盟はこのほど、「こどもガイド養成講座」をスタートした。熊本の魅力を地元の子どもたちが案内する「くまもとこどもガイド(通称・くまスタ)」を養成するのが目的。県観光ボランティアガイド連絡協議会と連携して実施した。

 講座は3日間で、観光地の見学や、資料館などで講義を受けたりするほか、紙粘土のくまモン作りを行う。子どもたちの作ったくまモンは、道の駅のカウンターや案内所など観光客の目にとまるところに設置される。

 受講した子どもたちには、講座修了日に県のマスコットキャラクター、くまモンから「修了証」と「くまスタ」オリジナルバッジなどが手渡される。

 くまスタという言葉には、(1)くまもとを「スタスタ」と案内(2)くまもとを「マスター」(3)スターのように輝きますように──の3つの意味が込められている。

 観光客をガイドする際には、そろいのキャップとネームカードを着用する。

 同講座は8月中旬から山都町で、8月下旬から9月上旬は和水町で実施。以後、南阿蘇エリアや山鹿エリア、熊本市エリア(こども英語ガイド)での実施も検討されている。

 山都町の講習では、熊本の石橋の文化や通潤橋ついて現地で学んだ。




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