にっぽんの温泉100選 | 人気温泉旅館ホテル250選 | 5つ星の宿 | 部門別100選 | 宿のパンフ | ベストセレクション | 宿の必需品 | 観光経済の本

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
  アーカイブ
→ PR
→ 宿の必需品
目次
→ 観光業界人インタビュー
→ このひと
→ いらっしゃいませ!
→ 最新宿泊&施設情報
→ 特集
→ データ
→ 注目トピックス
→ 2016年のニュース
→ 2016年の写真ニュース
→ 2015年のニュース
→ 2015年の写真ニュース
→ 2014年のニュース
→ 2014年の写真ニュース
→ 2013年のニュース
→ 2013年の写真ニュース
→ 2012年のニュース
→ 2012年の写真ニュース
→ 2011年のニュース
→ 2011年の写真ニュース
→ 2010年のニュース
→ 2010年の写真ニュース
→ 2009年のニュース
→ 2009年の写真ニュース
→ 2008年のニュース
→ 2008年の写真ニュース
→ 2007年のニュース
→ 2007年の写真ニュース
→ 2006年のニュース
→ 2005年のニュース
→ 2004年のニュース

 

旅館・ホテル ■第2588号《2010年12月4日(土)発行》  

じゃらんnet説明会紛糾、旅館組合が猛反発
60人が参加。一時は騒然としたムードに

 神奈川県の箱根温泉旅館協同組合(榎本孝弘理事長、加盟施設数108軒)は11月26日、じゃらんnetが来年4月に予定している手数料改定などに関する疑問点について、冨塚優リクルート旅行カンパニー長と直接協議する「説明会」を同温泉の吉池旅館で開いた。組合員など60人が参加。リクルート側からは11人が出席した。一方的な弁明を繰り返すリクルート社に対して集まった旅館経営者らは猛反発し、説明会は紛糾した。

 「『実るほど頭を垂れる稲穂かな』。これを肝に銘じて努力してきたつもりだったが、それができていなかった」。冨塚カンパニー長は冒頭このように述べ、深々と頭を下げた。2000年11月に開設し、現在の契約宿泊施設数は約2万1千軒。楽天トラベルと並ぶ“宿泊予約サイトの2大横綱”となったじゃらんnetだが、成長と共にパートナーであったはずの旅館・ホテルに対する謙虚さが薄れてしまったことを素直に認め、改定を巡って不安を与えたことに対しては陳謝した。

 ただ、本説明会の本来の目的である協議では、社内事情を優先する独特の論理を展開した。

 「じゃらんnetは、ヤフー、グーグルなどのリスティング広告のキーワードを毎月35万ワード購入している。広告単価が8年間で15倍に高騰しており、1件の予約を取るのに約2500円のコストがかかっている」。新制度の内容変更や適用猶予に関しては「社内のコンセンサスがとれない」「すでに新システムをシステム会社に発注してしまったので、開始時期は変更できない」などと説明した。

 これに対して組合側は主に5つの要望を申し入れた。(1)新制度における「じゃらん×ホットペッパーポイント」はリクルート社内で「預かり金」と「売上」のどちらで会計処理をするのか教えてほしい。それが分からないと旅館・ホテル側も会計処理ができない(2)「じゃらん×ホットペッパーポイントプログラム利用約款(掲載施設用)」の第11条「本ポイントプログラムの変更」に「当社は、本掲載施設への事前通知なくして、本ポイントプログラムの内容変更、一時的若しくは長期的な中断、または終了することがあるものとする」と記載されているが、あまりに一方的で、旅館・ホテル側に不利だ。本条文を削除するか、「双方協議の上」という文言を入れてほしい(3)同約款の第5条4項に従うと、例えば、2万円のプランで予約した宿泊客が後日1万円のプランに変更し宿泊した場合、月末の締め日からわずか5日以内に手続きを完了しないと、ポイント付与分は2万円に対する2%が宿側の負担となるため、同項を修正してほしい(4)旧じゃらんポイントとの併用期間が11年4月1日から13年12月31日まで設定されているが、この間に利用者が旧ポイントの権利行使をした場合、宿側の負担は最大で19%になる。一方的で旅館・ホテル側に不利なので修正してほしい(5)先ほど冨塚カンパニー長から「新制度の導入は、じゃらんnetの場を強くすることが目的」という説明を全員が受けた。リクルートの販促費用でまかなうべき性質のものであり、ポイントという形で旅館・ホテルに転嫁するのはおかしい。2%という新ポイントの料率そのものを見直してほしい──。

 冨塚カンパニー長は、これらの要望について12月28日までに回答する、と約束した。

 質疑応答では、老舗旅館の若女将が声を震わせながら「期待していた皆さんに裏切られた思い。残念でならない」と悲痛な面持ちで語りかけた。

 年配の旅館経営者は「誠意がまったく感じられない。君たちは一体ここに何をしに来たのか」とたしなめた。

 緊張感に包まれながらも双方紳士的に進行していた説明会だったが、「じゃらんの営業担当者から『(今回の新制度に)同意しなければ参画解除ですね』と突き放された。やりとりは録音してある」という旅館経営者の発言で状況は一変した。別の旅館経営者も「ノーショウの文句を言ったら参画解除をちらつかされた」と暴露。怒号が飛び交い、会場は一時騒然となった。

 説明会終了後、組合幹部の1人は「事前に何度も説明を求めてきた事項に対して何の準備もしてきていない。失笑するしかない」と観光経済新聞の取材に対して語った。

「『じゃらんnet』の手数料引き上げに関する回答依頼事項の確認」箱根温泉旅館協同組合pdf



全旅連青年部、松江市で全国大会開催
700人を超す部員が集まった第20回の全国大会

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)青年部(井上善博部長=福岡県・六峰舘)は11月25日、島根県松江市のくにびきメッセで第20回全国大会を開いた。1期2年間の井上体制の集大成となった2年に1度の大会で、全国から766人の青年部員が参加(主催者発表登録者数)。式典で井上部長は「我々青年部は次代を担う責任世代として、業界の発展、経営力の強化に努めなければならない」と述べ、参加した部員に対して業界人や若手経営者としての自覚を訴えた。来年度から2年間の次期部長に決定している横山公大副部長(高知県・土佐御苑)は、次期の活動テーマ「利他精神〜夢を語り、背中を魅せる」を発表。「旅館・ホテルを夢であふれる業界、スタッフが誇りを持って働ける業界にしたい」と所信を述べた。

 井上部長は「リーマンショックに端を発する経済危機で、(青年部運営を)やっていけるか不安だったが、都道府県から150人近い出向者をお迎えでき、感謝の気持ちでいっぱいだ」と昨年の部長就任当時を述懐。出席した部員に対して「我々青年部は次代を担う責任世代として、業界の発展、地位向上、個々の経営力の強化に、問題意識、危機意識、当事者意識を持って取り組まねばならない」と呼び掛けた。

 また今年9月に行われた青年部史上初の次期部長選挙にふれ、「こんな時代に揉めている場合ではない、との意見もいただいたが、『次は俺がやる』という気概を持った人達がいることは、(旅館・ホテル業界が)未来に希望を持てる業界ということだ」と指摘した。

 井上部長は次期部長に選出された横山氏について「(青年部で)様々な経験を積んできた。経験をもとに、夢を語れる、熱い情熱と思いを持った、バイタリティあふれる男」と紹介。横山氏と握手を交わし、場内から多くの拍手を集めた。

 横山氏は、自身の体制での活動テーマ「利他精神〜夢を語り、背中を魅せる」を発表。「私は旅館が大好き。旅館・ホテル業を夢であふれる業界、スタッフが胸を張って、誇りを持って働ける業界にしたい。私たちが子どもたちに自分の背中を見て、憧れを持ってもらえる存在にならねばならない。このテーマのもと、2年間精一杯努めてまいりたい」と、活動テーマの趣旨を説明するとともに、次期部長としての所信を述べた。

 式典では来賓として、全旅連の佐藤信幸会長、全旅連青年部OB会の福田朋英会長、観光庁観光地域振興課の笹森秀樹課長があいさつ。開催地から、島根県の溝口善兵衛知事、松江市の松浦正敬市長が歓迎のあいさつを述べた。



日本旅行と宿中屋、就活大学生にセミナー

 日本旅行新規事業室コンサルティングチームと千葉県天津小湊温泉「宿中屋」は11月24日、同県鴨川市の城西国際大学安房キャンパスで、来年度に就職活動を控える同学観光学部の学生に旅館の仕事を伝えるセミナーを行った。宿中屋女将の中田淳子さんらが「お客様から元気をいただく旅館『宿中屋』」をテーマに、旅館のサービスや女将の仕事の本質を説いた。

 中田さん(写真)は、宿泊客が草でこおろぎの形を作り、ロビーに飾ったところ、他の宿泊客から好評で、宿泊客による制作体験のセミナーが開かれたなどのエピソードを披露。「宿中屋はお客さまに元気をあげる旅館なのに、逆にお客さまからいつも元気をもらっている」「サービスはこちらが考えて提供するものではなく、お客さまが自然と教えてくれるもの」などと、顧客とのふれあいの重要性を訴えた。

 また、「女将業の8割は苦労や辛いことだが、残り2割の『お客さまからの感謝』が仕事のすべてを感動に換えてくれる。一期一会の出会いこそが自分と旅館を成長させてくれる。学生の皆さんもそんな仕事に出会ってほしい」と訴えた。

 宿中屋のコンサルティングを手掛ける日本旅行の宮本貴正マネージャーは、「最初はなぜ、この旅館にこんなにお客さまが来るのか分からなかったが、お客さまみんなが女将さんや社員を応援しに来ているのだ。料理も泉質も抜群だが、ここで働く皆さんは、本当にいろいろな工夫でがんばっている」と同館の魅力の一端を述べた。



▲ページトップへ
週刊 観光経済新聞
観光業界トップメディア
観光に専門特化
観光立国を推進
JAPAN Endless Discovery
個人情報著作権等ご購読広告掲載お問い合わせ

写真、見出し、記事など全てのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます。著作権・著作隣接権は観光経済新聞社に帰属します。
Copyright (c) 1999ー2017 Kankokeizai News Corporation
All Rights Reserved