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  インバウンド ■第2467号《2008年5月17日(土)発行》  

富山、北海道、外客誘致に本腰

 外国人観光客の誘客に向けて全国の自治体の動きが活発だ。富山県では外国人観光客に対し受け入れ態勢整備の事業強化に乗り出した。旅館ホテルの施設整備のための助成制度を設けた。北海道では国際観光振興を図る計画「北海道外客来訪促進計画」を改定させ、外国人の来道者数を12年度までに110万人を目指す。

 富山県は、海外からの観光客増をにらみ国際観光施設など魅力アップに向けた助成金制度を設定。助成を希望する県内の宿泊施設やレジャー施設を7月11日まで募っている。外国語版パンフレット作成などの受け入れ態勢整備、段差の解消などユニバーサルデザイン(UD)対応のための施設整備を行う。

 県は外国語版ホームページなどの作成、チューナーの設置で、外国語版番組放映の導入、従業員に対して行う語学研修の受け入れ整備事業を実施。UD対応のための施設整備事業も行う。

 助成金額は受け入れ態勢整備費の上限が25万円。施設整備費で50万円。総費用の半額まで県が負担する。受け入れ態勢整備事業とUD対応の施設整備事業の助成を受ける企業に対しては計50万円が上限。

 県は「宿泊施設周辺の観光を紹介する案内板作りなど、外国人観光客の誘客として効果的となるように事業を展開していきたい」と話す。

 北海道はこのほど外国人来道者数を現状の59万人から12年度までに110万人にする国際観光振興計画「北海道外客来訪促進計画」を策定した。計画によると、訪日教育旅行の受け入れの促進、地域限定通訳案内士制度の創設などを盛り込んだ。

 同計画は、05年度の第1次計画を改定した上で、北海道の観光計画「新しい北海道観光のくにづくり行動計画」の趣旨をふまえ策定。

 国際観光の振興方策では(1)観光客が安心して快適に観光できる環境づくりの促進(2)海外からの観光客の誘致の促進(3)観光に関する基礎的データの収集や調査を実施する。

 (1)の主な施策は観光ホスピタリティの向上に向けて、地域限定通訳案内士試験の実施、国際観光通訳ボランティアの育成など行う。また情報案内機能の充実として、宿泊施設への外国語放送の導入促進を図っていく。



北陸信越運輸局、VJC連携事業で26件決定

 北陸信越運輸局はこのほど、今年度の管内のビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC)地方連携事業26件を決定した。台湾、韓国からの訪日観光客を中心に誘客活動を展開する方針。また両国に加えてオーストラリア、香港、中国、タイ、シンガポールからも各市場での新しいルートや観光資源の提案、プロモーションなどを強化し一層の誘客を図る。豪州市場では今年度から新たに訪日教育旅行誘致にも力を入れる。

 県別の内訳は新潟県関係9件、長野県関係6件、富山県関係5件、石川県関係6件。

 市場別の重点テーマは以下のとおり。

◎台湾
食、温泉、文化、歴史について誘客促進事業を実施するほか6月の小松〜台湾定期便就航や、台湾で石川県を舞台にしたTVドラマが放映されることを踏まえ新たな広域ルートを開拓。4〜12月は民宿宿泊や体験型観光など新たな観光魅力を広告などを通じてPRする。

◎韓国
8〜3月には温泉、スキー、食などを活用した商品造成へ現地旅行業者を招へい。併せて観光説明会や商談会を開催。4〜10月にはアウトドアスポーツなど新たな資源を紹介する。

◎オーストラリア
長野‐新潟スノーリゾートアライアンス実行委員会と連携したスキー客誘致を通年実施。併せてグリーンシーズンの魅力訴求、訪日教育旅行のPRも行う。

◎香港
北陸信越地域で連携した誘客活動を展開。4〜9月には立山黒部アルペンルートを活用した広告掲載などでマーケットを開拓、7月には奥只見郷へのマスコミ招へいに取り組む。

◎中国
新潟、富山、小松空港からの定期便を活用した姉妹都市交流や農業観光などの取り組みを支援。通年事業としては新規地区からのツアー定着を図るため四季や温泉、美食をアピールした旅行商品とのタイアップ広告を実施する。

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