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観光行政 ■第2445号《2007年11月24日(土)発行》  

外国人高校生、延べ3万人が日本の高校訪問 文科省調べ

 文部科学省の調べによると、韓国や台湾などから修学旅行などで日本の高校を訪れた外国人高校生らは、06年度で延べ3万人を超えた。前回調査(04年度)と比べ約70%の大幅増。外国人留学生も2ケタ増となっている。日本から海外へ修学旅行に行った高校生は前回調査より10%近く増えており、高校レベルでの国際交流が進んでいる状況が明らかになった。

 同省の06年度「高等学校等における国際交流等の状況について」で分かった。同調査は86年度から隔年で行い、国内すべての国公私立高を対象に(1)外国への修学旅行(2)学校訪問を伴う外国からの教育旅行の受け入れ(3)姉妹校提携──などについて聞いた。

 調査結果によると、外国からの教育旅行(引率者と生徒で構成される団体等で学校を訪問したものを指す。研修旅行や留学など個人的なものは除く)を受け入れたのは延べ1179校に達し、その数は3万363人に上った。前回調査の1万7743人よりも71.1%も増えた。

 訪問国は50カ国にわたる。韓国からがもっとも多く9472人、以下、台湾の6667人、中国の4347人、オーストラリアの3029人と続く。

 また、外国人留学生を3カ月以上受け入れた高校は延べ1187校・1866人だった。前回調査と比べ、人数で22.9%、学校数で16.3%のそれぞれ増加。留学生の出身国は67カ国で、中国が371人ともっとも多く、次いで米国の266人、オーストラリアの223人、ドイツの144人の順。

 語学研修や国際交流などを目的にした、外国からの研修旅行の受け入れは、延べ927校・3986人だった。

 一方、06年度中に外国へ修学旅行を実施したのは延べ1384校・17万7750人となり、参加人数は前回調査よりも9.5%増加した。参加生徒数から見て人気があるのはオーストラリアで、266校・3万8832人が訪れた。米国は227校・2万8754人、韓国が193校・2万4162人となっている。

 旅行先は34カ国で、中にはエクアドルやホンジュラス、リトアニアなど日本から飛行機が飛んでいない国に行った学校もある。
 国際交流の広がりを受け、英語以外の外国語の授業を開設する高校も増えている。5月1日現在で、延べ2042校(履修者4万7898人)あり、05年5月と比べると50.7%増となり、多様化が進んでいる。

 言語別では中語語が最多の819校(同2万1264人)で、仏語の393校(同1万59人)を上回っている。


国交省、観光統計を10年めどに整備

 国土交通省は、観光入り込み客数、観光消費額を全国統一の基準でとらえる観光統計を2010年をめどに整備する。宿泊数を全国調査する宿泊旅行統計を今年1月から本格スタートさせたが、入り込み客数や消費額には都道府県別などの地域間で比較ができる統計が整備されていない。都道府県などが独自に行っている現行の調査手法を踏まえた基準づくりなどを課題として、学識経験者や観光団体などを委員とする懇談会などで議論、観光統計の体系化のあり方について今年度末に中間のとりまとめを行い、具体化を進める。

 国交省が設置している観光統計の整備に関する検討懇談会(座長・山内弘隆一橋大学大学院商学研究科教授)では、10月に開いた検討会で、宿泊旅行統計分科会に加え、観光入込客統計分科会、観光消費額統計分科会を新設した。国交省では懇談会や分科会での検討を基に、09年に基準を策定、10年から調査を実施したい考えだ。

 観光入り込み客数は、都道府県や市町村などがそれぞれに統計調査を実施しているが、調査項目や手法は統一されていない。日本観光協会が全国基準を96年に作成したが、都道府県の導入は10余りにとどまり、導入していても厳密な運用には至っていないケースもあるという。

 観光消費額調査も、実施主体がさまざまで地域間の比較可能なデータはない。国では「旅行・観光消費動向調査」として毎年算出しているが、都道府県別の消費額を推計するには標本数が少ない。地域別の消費額が算出できれば、経済効果などが推計でき、地域経済や産業政策を検討するのに有用とされる。

 また、訪日外国人旅行者に関しても、入国後の訪問地ごとの入り込み客数や観光消費額などの統計の充実が課題だ。

 国交省の本保芳明・総合観光政策審議官は、11月の定例会見で「全国統一の基準が必要だが、都道府県などがこれまで実施してきた統計の土台をまったく無視して新基準を作るのは難しい。だからと言って、すべてを尊重することもできない。統計の技術的な問題を含めて課題を解決していきたい」と説明。統計整備にあたっては「労力を伴う調査に協力してもらうための仕組みづくりも重要だ」と指摘した。

 国の承認統計としてスタートした宿泊旅行統計は、過去との比較ができるデータの蓄積はまだないものの、宿泊という定点で観光をとらえられる統計として成果を挙げている。宿泊数、外国人宿泊数、施設の定員稼働率などを四半期ごとに発表。都道府県別のデータを公表している。

 ただ、宿泊旅行統計についても調査項目などに新たな要望が上がっている。「旅行者1人当たりが何泊しているのか、都道府県より細かい市町村別や観光地別の数字は出せないのか、といった声がある。分科会などで検討していきたい」(国交省観光経済課)。

 宿泊旅行統計の宿泊数は、「延べ宿泊数」での調査で、1人当たりの宿泊数は算出できない。また、調査対象の宿泊施設からの回答率は70%台と高いが、市町村や観光地の単位で宿泊数を出すには標本数が十分ではないという。行政側の課題として集計期間の短縮化なども挙げている。

 観光統計については、観光立国推進基本計画の中で、整備を推進することが明記されている。国際間比較ができる観光統計「観光サテライト勘定(TSA)」の本格導入も2010年に向けて検討することになっている。



自民党観議連会長に細田国対委員長

 自民党観光産業振興議員連盟(観議連)は16日、都内で総会を開き、会長に細田博之幹事長の就任を決めた。細田氏に代わる幹事長には望月義夫氏が就任した。

 細田 博之氏(ほそだ・ひろゆき)党国会対策委員長、内閣官房長官、国務大臣(沖縄及び北方対策、科学技術政策、IT、個人情報保護担当)などを歴任。衆院島根県第1区選出。当選6回。63歳。

 望月 義夫氏(もちづき・よしお)初代外務大臣政務官、環境大臣政務官、党経済産業部会長、国土交通副大臣などを歴任。衆院静岡県第4区選出。当選4回。60歳。


国交省が褒章伝達式、観光代表は日観連の中田氏


 国土交通省は16日、秋の褒章の伝達式を同省大会議室で開いた。受章者は99人、3団体。観光関係では、黄綬褒章のこまくさホテル代表取締役、日本観光旅館連盟理事の中田英司氏(長野県松本市)が代表で登だん、冬柴鐵三国土交通相から表彰状などを手渡された=写真。

 観光関係の受章者は黄綬褒章が9氏、このうち旅館の女将が4氏。代表で登壇した中田氏は「業界の先輩方をはじめ、支えてくれた多くの人たちのおかげ。感謝の気持ちでいっぱいだ。地域の活性化、業界の発展に今後も努力すると同時に、若い世代の活躍を応援していきたい」と語った。

 式辞では、冬柴大臣が「各分野で活躍された皆さまの輝かしい功績に深く敬意を表したい」とあいさつした。

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