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地域観光 第2410号《2007年2月24日(土)発行》  

新潟県が東京で交流会、本社も表敬訪問
本社を訪問した関係者


 夏の花火は柏崎(7月26日)、長岡(8月2、3日)、片貝(9月9、10日)の「越後3大花火」が目玉。秋の食は「米、酒、肴」を中心に、旬の素材を味わえるイベントを各地で行う。

 このほか、県内各地がそれぞれの目玉企画とイベントを説明。魚沼市はネイチャーガイドと歩く尾瀬観光、新発田市は勇壮な台輪のあおりが見ものの「しばたまつり」、妙高市は山里案内人の「自然ソムリエ」と行く自然散策などをアピールした。
 観光協会の磯部会長は「中越震災から3年目。(県内は)復旧から復興へと移っている。観光地はすべて復興している。どうぞ心配なくお客さまをお送り下さい」と旅行業者にアピール。

 旅館組合の小林理事長は、震災で休業していた蓬平温泉の「よもやま館」が9日に営業を再開し、これで同温泉の旅館3軒がすべて復興したことを報告。関係者に謝意を述べた。

 交流会に先立ち、県旅館協同組合青年部長の樋口恵一氏(ホテル清風苑専務)ら5人が観光経済新聞社を訪問、3月から始まる春季キャンペーンなどを説明した。

 訪れたのは樋口氏のほか、加藤正浩(香風館専務)、村山美枝子(香嶽樓)、桜井千鶴子(ホテル湯元)、上村静(ニューホテル越路荘)の各氏。

 同キャンペーン(3~6月)は「にいがた花物語」と題し、県内各地の花にスポットをあて、見どころを紹介するとともに、期間中、「越後雪割草街道を巡るウォーキング・フォト」など5つのツアーも実施する。「花を見に来るお客さまは確実に増えている」(樋口部長)といい、フラワーツーリズムとして定着させたい意向だ。

 また、女将らもキャンペーンに呼応、今年はチューリップをメーンにしたイベントを計画している。



山代温泉が「連泊宣言」

 石川県の山代温泉観光協会(会長・吉田久男ホテル百万石社長)は、温泉の新しい楽しみ方を提案する「連泊宣言」を打ち出した。「九谷の里づくり事業」(国土交通省観光ルネサンス認可事業)の一環。

 この企画は山代の湯治文化と伝統文化を核に、2泊3日以上の過ごし方を提案するもの。

 3月2日から4月30日までの間、(1)連泊中に1泊は好きな旅館に泊まれ(1泊2食)、それ以外は別の宿での夕食や街中の飲食店での食事などが楽しめる(2)九谷焼観光施設の3館巡りを楽しめる入館券が格安で購入できる(3)風情豊かな山代の街並みの散策や周遊バスで山代・加賀が満喫できる  ようにした。

 2泊以上滞在してもらうことで、温泉地内や、山代を起点にした金沢、北陸など広域観光の活性化を図る。温泉観光地挙げての取り組みとしては、全国的に珍しく、観光協会では通年事業として発展させたい意向だ。



栃木県の女将が早春の栃木をPR
女将たちがパンフレットを配布

 栃木県の旅館の女将で組織する「観光栃木の魅力を創る『女将の会』」(伴玉枝会長=本家伴久萬久旅館)が19~20日、東京駅のイベント広場で観光PRを行った。県の花・ヤシオツツジを刺繍したお揃いの半てん姿の女将たちが、パンフレットなどを配り、早春の栃木路の魅力をアピールした。

 今回のキャラバン隊には、約20人の女将が参加。東京駅での観光PRは、「やすらぎの栃木路」共同宣伝協議会の企画に参加したもの。華やかな女将たちの姿に、足を止める通行客が多かった。

 奥日光小西ホテルの小西令子さんは「四季折々の花が美しく、よい温泉もたくさんある。栃木のさまざまな魅力を知ってほしい」と話していた。

 キャラバンで女将たちは、首都圏の大手エージェントを訪問しセールスも展開。JR新宿駅~東武日光駅・鬼怒川温泉駅間の相互乗り入れ1周年の記念事業などを紹介した。


ふるさと応援歌を披露──恵那市
中央が歌手の嶺陽子さん


 岐阜県恵那市串原地域のふるさと応援歌実行委員会は14日、東京・六本木の県東京観光情報センターで記者会見し、市のイメージアップや都市と農村の交流人口増を図る狙いで作曲したふるさと応援歌「ささゆりの里」を披露するとともに、「観光大使・使節団選抜全国歌合戦」をPRした。

 串原は恵那市と合併する以前の91年、旧串原村時代に、村おこし演歌「くしはら風の恋歌」の全国発売と「土地300坪争奪全国歌合戦」を開いた。"自治体歌"は12万枚を売り上げたという。今回も、前回と同様に市町村応援歌活動を行っている嶺陽子さんが歌う。ささゆりは同市の花で、くしはら温泉の湯名もささゆりであることから、「ささゆりの里」とした。

 また、2回目となる全国歌合戦は、賞品として棚田米コシヒカリ600kgを用意。個人の部とコーラスの部で課題曲(ささゆりの里、くしはら風の恋歌)を競い、それぞれ優勝者を選出する。本選は6月17日に岐阜県のくしはら温泉で行われる。

 同実行委の三宅明会長は「串原と同じように過疎に悩み、合併の中で埋没してしまうのではないかと不安をもつ地域に、『ささゆりの里』が日本のふるさと応援歌として元気を与えられれば」と語った。

 応募方法は4月30日までに課題曲をカセットテープやMDなどに収録して同実行委まで郵送または持参する。問い合わせ先は、(TEL0573・52・2111)。



月岡温泉に「ユニークバー」登場
 新潟県新発田市の月岡温泉に、このほど空き店舗を利用したショットバー「十一(イレブン)」が誕生した(写真)。温泉街の若手経営者が中心となって運営する。空き店舗を有効活用することで、温泉街に活気を取り戻すのが狙い。

 店名は、運営するメンバーが月岡温泉旅館協同組合と同温泉商店会の青年部に所属する、有志11人であることに由来。メンバーは昨年春から空き店舗対策の検討を重ね、温泉街にショットバーがないことから今回の開店に踏み切った。

 元々居酒屋だった店舗に、各自が自分の旅館などから椅子やテーブルを持ち込むなどして準備を行った。店内はカウンター席とテーブル席、2畳ほどの小上がりがあり、20人ほどが入れる広さ。24種類のウイスキーやバーボンなどをそろえ、午後8時から11時まで営業している。

 「まだまだ始まったばかりで、手探り状態」(樋口秀人・同旅組青年部副部長)だが、地元客を中心に夜にはにぎわいを見せる。今後は観光客へのアピールも含め、メニューや営業業態の工夫を行っていく。樋口副部長は「ショットバーをきっかけに他の空き店舗を利用したいという人が増えてくれれば、温泉街にも活気が戻ってくる」と期待する。


群馬県の観光関係5団体が再編・統合
 群馬県の観光関係5団体が再編・統合され、4月1日に「財団法人群馬県観光国際協会」(県の認可団体)として新たなスタートを切ることになった。設立形態や事業目的の異なる財団法人や社団法人、協同組合の統合は全国的にも珍しい。旅行形態の変化や市町村合併による会員の減少などが背景にあるが、公益法人の抜本改革(08年4月施行)も視野に入れている。県では"観光情報の一元化"会費の負担減額が図れるなどのメリットがあると見ている。新団体の役員は3月28日に開く定款変更理事会で決まる。

 この5団体は、県国際交流協会(小寺弘之理事長=知事)、県観光開発公社(寺澤康行理事長)、県観光協会(宮崎謹一会長)、県旅館ホテル生活衛生同業組合(入内島一崇理事長)、県温泉旅館協同組合(田村亮一理事長)。

 今月8日、5団体のトップらが集まり、合併協定を締結した。協定書によると、新団体は国際交流協会が母体となって発足する。これに伴い、観光開発公社、観光協会、温泉旅館協同組合は3月31日付で解散。旅館ホテル生活衛生同業組合については厚生労働省が公衆衛生指導を目的に、各県に1つの設置を求めている団体のため解散はせず、「1会員として加盟する」(県観光局観光国際課)ことになった。

 新団体の基本財産は約9億円。理事22人、幹事2人、評議員26人の枠が決まっている。170~180の組織が会員として参加する見込みだ。また、事務局は前橋市の群馬会館に置き、12~13人体制で運営する。

 県によると、再編・統合の目的は(1)「ウェルカムトゥぐんま」の積極的な発信を行うための民間側の受け皿整備(2)分散している力を結集させ、強固な団体を作る(3)観光局設置の趣旨を踏まえた県と関係団体の役割分担の明確化ムムなど。

 観光を取り巻く環境が大きく変わり、団体サイドについては官からの補助金の減少による財源不足や事業の縮小、市町村合併による会員団体の減少などがあり、「今まで以上の事業ができなくなりつつある」(同)のが実情。

 新団体は財政や業務の効率化、観光の窓口一本化などを図り、県が推進する観光施策をバックアップする。


伊豆の国市が自然と歴史をアピール
雛祭りの風習「雛のつるし飾り」

 静岡県の伊豆の国市観光ルネサンス事業基礎調査委員会(委員長・稲村浩宣伊豆の国観光協会副会長)は15~16日、メディアを対象にしたモニターツアーを実施した。国土交通省の「観光ルネサンス事業」の対象となるにはどんなまちづくりを行うべきか、外部の意見を聞くのが目的で、記者らは「下田街道」を中心に伊豆をめぐるコースを見学した。

 伊豆の国市は05年4月、伊豆長岡町、韮山町、大仁町の3町合併で誕生。伊豆半島の付け根に位置、平氏との戦いに破れた源頼朝が流された土地で知られる。

 ツアーは伊豆の国市と三島市を起点とし、歴史に彩られた旧街道筋と伊豆半島に張り巡らされた新たな道路を活用。これまであまりアピールされてこなかった伊豆半島の歴史遺産や自然を広域的に楽しむコースが柱。

 出発地の三島市は伊豆一の宮・三嶋大社を抱え、古くは門前町、東海道などの街道が整備されてからは宿場町として栄えた。湧水の街としても知られ、6年前に整備された駅前バスプールには「湧水の街」をイメージさせる噴水もある。しかし、近年は都市化により湧水の地下水位が低下。現在、湧水を蘇らせ、町の観光資源として有効活用しようと、「街中がせせらぎ」事業を行っている。源兵衛川では、水とのふれあいを楽しめるように川の中に飛び石様の歩道を整備。夏には湧き水に涼を求めて多くの人が水辺に集まってくるという。

 源兵衛川や三嶋大社を散策後、伊豆の国市の「江川邸」へ。江川邸は、幕末の世襲代官・江川太郎左衛門英龍の屋敷で重要文化財にも指定されている。英龍はお台場(砲台)や韮山反射炉の築造、日本初のパンの製造を手がけた人物。パン作りの釜や台場の設計図なども見ることができる。

 伊豆長岡温泉の「楽山やすだ」では、観光関係者との意見交換会が行われた。内田隆久氏・伊豆の国観光協会副会長が「ひめの国、はなの国、伊豆の国」というキャッチコピーの狙いと観光ルネサンス事業参入に向けた取り組みについて述べ、楽山やすだの女将の安田昌代さんが伊豆の女将の集いである「THE OKAMI」のインバウンドへの取り組みについて説明した。

 2日目は3コースに分かれ見学。「歴史文化コース」は蛭ヶ島や韮山反射炉、「雛のつるし飾り」など、「花の旅コース」は洋らんパーク、「富士山眺望自然景観コース」は葛城山パノラマパークをめぐった。

 下田では日米和親条約締結の舞台となった了仙寺住職の松井大英・下田市観光協会副会長から、下田の観光について説明を受けた。その後、南伊豆町の菜の花と「みなみの桜」を見学した。

 今回のツアーは「伊豆の道風景30選」の風景を実際に徒歩で、あるいは車中から味わうことができるコース内容だった。下田街道を中心に南北70キロの道程には、豊かな自然風景と歴史遺産が多く存在した。だが首都圏から150~200キロ圏内には、房総をはじめ多くの観光地がひしめいている。中伊豆の魅力をどのように集客に結びつけるかには、さらなる工夫が求められる。


「岩切賞」に埼玉県川越市
川越市の街並みは、99年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された

 観光振興に功績があった団体や個人を表彰する「第19回岩切章太郎賞」に、埼玉県川越市が選ばれた。主催の宮崎市が16日発表した。川越市は、蔵造り商家の町並みや国の重要無形民俗文化財の川越まつりなど歴史・文化的遺産を観光に活用、生活と歴史を調和させた住民主体の地域づくりが高い評価を受けた。

 同賞は、「観光宮崎の父」と言われ、全国の観光地づくりに影響を与えた故・岩切章太郎氏にちなみ、宮崎市が88年に創設した。今回の選考対象は196件。作家・永六輔氏を委員長に有識者でつくる選考委員会が審査した。

 川越市の人口は約33万人。古くから水運の物資供給地として栄え、「小江戸」と呼ばれた。マイカー社会の到来などで、一時は商店街が衰退したが、商店主自らがルールを決め、魅力ある景観の創出のために改装などに取り組んだ。行政も助成制度や電線地中化事業などを実施。こうした住民の運動と行政の支援が奏功し、観光客も増え、昨年は約550万人が訪れている。

 受賞を受けて、川越市の舟橋功一市長は「心よりうれしく思う。川越市は観光客数を年間1千万人にするという大きな目標を掲げている。より魅力のある観光地づくりを進めたい」とコメントを発表した。

 同賞の贈呈式は5月29日、川越市の川越城本丸御殿大広間で行われる予定。

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