JR東日本の19年第3四半期決算は、売上高が前年同期比0.6%増の2兆2666億4500万円、営業利益が同3.0%減の4272億円、経常利益が同2.9%減の3925億7700万円、純利益が同7.8%減の2515億1200万円だった。昨年10月の台風19号の被害で特別損失を285億円計上するなど自然災害も影響し、増収減益となった。
運輸事業では、新潟・庄内エリアデスティネーションキャンペーン(10~12月)など各種キャンペーンを開催するほか、10月の消費税率引き上げに伴う運賃改定に向けてシステム改修などを実施した。また、大型台風被害で落ち込んだ観光需要の回復を目的として「旅をチカラに!キャンペーン」などを実施した。
このほか、10月に商業施設「渋谷スクランブルスクエア第1期(東棟)」(東京)やホテル「JR東日本ホテルメッツ秋葉原」(同)、11月にエキナカ商業施設「エキュート」の新業態「エキュートエディション渋谷」(同)、「JR東日本ホテルメッツ東京ベイ新木場」(同)など施設を開業した。
通期の連結業績予想は、売上高が同1.3%増の3兆410億円、営業利益が同5.3%減の4590億円、経常利益が同5.7%減の4180億円、当期純利益が同10.2%減の2650億円と下方修正した。