IRのギャラクシー・エンターテインメント・グループは10月29日、2018年第3四半期監査前主要財務データを発表した。
GEG:マイナス要因にもかかわらず、マスゲーミング、VIPおよび運営力に牽引され、確固たる業績を達成
- 第3四半期のグループの純売上高*は130億香港ドル(前年同期比6%増、前四半期比7%減)
- 第3四半期のグループの調整後EBITDAは39億香港ドル(前年同期比10%増、前四半期比10%減)
- マイナス要因により第3四半期の調整後EBITDAは約3億3200万香港ドル減少
第3四半期の平準化調整後EBITDAは42億香港ドル(前年同期比16%増、前四半期比6%減) - 直近12か月の調整後EBITDAは167億香港ドル(前年同期比29%増、前四半期比2%増)
ギャラクシー・マカオ:マイナス要因にもかかわらず、継続して堅実な業績を達成
- 第3四半期の純売上高*は93億香港ドル(前年同期比7%増、前四半期比6%減)
- 第3四半期の調整後EBITDAは30億香港ドル(前年同期比9%増、前四半期比8%減)
- マイナス要因により第3四半期の調整後EBITDAは約3億2300万香港ドル減少
第3四半期の平準化調整後EBITDAは33億香港ドル(前年同期比14%増、前四半期比2%減) - 第3四半期の5つのホテルの客室稼働率は実質100%
スターワールド・マカオ:マスゲーミングに牽引され、継続して安定した業績を維持
- 第3四半期の純売上高*は29億香港ドル(前年同期比7%増、前四半期比5%減)
- 第3四半期の調整後EBITDAは9億2700万香港ドル(前年同期比16%増、前四半期比6%減)
- マイナス要因により第3四半期の調整後EBITDAは約500万香港ドル減少
第3四半期の平準化調整後EBITDAは9億3200万香港ドル(前年同期比24%増、前四半期比6%減) - 第3四半期のホテルの客室稼働率は実質100%
ブロードウェイ・マカオ:ユニークな家族向けリゾート。マカオの中小企業から強力な協力関係
- 第3四半期の純売上高*は1億4500万香港ドル(前年同期比38%増、前四半期比11%増)
- 第3四半期の調整後EBITDAは900万香港ドル(2017年第3四半期はマイナス400万香港ドル、2018年第2四半期は200万香港ドル)
- マイナス要因により第3四半期の調整後EBITDAは約400万香港ドル減少
第3四半期の平準化調整後EBITDAは1300万香港ドル(2017年第3四半期はマイナス400万香港ドル、2018年第2四半期は400万香港ドル) - 第3四半期のホテルの客室稼働率は96%
バランスシート:健全なバランスシート
- 現金および流動性のある投資は433億香港ドル、ネットキャッシュは2018年9月30日時点で347億香港ドル
- 2018年9月30日時点での負債は86億香港ドル(主に現在の収益管理戦略を反映)
- 発表済みの1株あたり0.50香港ドルの特別配当を2018年10月26日に実施
開発に関する最新情報:開発機会を引き続き探索中
- コタイ地区のギャラクシー・マカオの第3および第4フェーズの開発は、ノンゲーミング事業のMICEやエンターテインメント、家族向け施設を中心に、一部ゲーミングも含めて進行中
- 横琴島 – マカオの旗艦エンターテインメントリゾートあるギャラクシー・マカオを補完する形で、建物の配置にゆとりを持たせた統合型リゾート開発に向けて計画が進行中
- 国際事業の展開 – 日本を含む海外市場で機会を引き続き探索
*純売上高は、新しい会計基準に基づいて算出しており、比較率は2017年の第3四半期と2018年の第2四半期における修正後の純売上高を超えます。
GEG会長ルイ・チェ・ウー博士は次のように述べています。
「GEGが2018年9月30日までの3か月間に、好業績を収めることができたことをご報告できて喜ばしく思います。詳細をご説明する前に、先月、マカオを襲った超大型の台風22号について少し触れさせていただきます。
2018年9月16日、マカオは台風22号を経験しました。この台風は、昨年8月の台風13号と同規模の勢力と言われていました。しかし、マカオ政府およびGEGスタッフを含めた地域社会による事前対策によって、シグナル10(シグナルは台風警報を意味し、数字は警戒レベル)が発令された台風22号は、被害、負傷者共にはるかに少なくてすみました。
まず、マカオ政府がこの緊急事態に際してリーダーシップを発揮したことに感謝したいと思います。また、住民保護チーム、より広範な地域社会、当社のスタッフとマカオのゲーミング企業の多大な努力にも感謝しています。かなり早期に警報が発令されたため、台風の来襲への準備を間に合わせることができました。GEGを含むゲーミング企業は台風の来襲前後を通して、政府と緊密に協力し、地域社会の復興を支援しました。強力なリーダーシップ、地域社会の積極的な関与と周到な準備のおかげで、台風22号の影響を前回の台風よりも大幅に減らすことができたのです。
競争が厳しさを増すなかで、GEGは、マカオおよび地域全体で新たな施設を開業し、第3四半期の調整後EBITDAが前年期比10%増の39億香港ドルを記録するなど好業績を達成しました。第3四半期は、ゲーミング事業でのマイナス要因により、EBITDAが約3億香港ドル減少したことを指摘しなくてはいけません。また、7月のワールドカップと9月の台風もマカオにマイナスの影響をもたらしました。
当社は引き続き、ビジネスの全セグメントに積極的に取り組み、特に、リゾートの売上に注力していきます。GEGの定評ある「ワールドクラス、アジアのおもてなし」というサービス哲学および、他に例のないリゾートコンテンツにより、ホテルの客室稼働率は実質100%を記録しました。
GEGの財務基盤は、引き続き健全であり、世界的ゲーミング企業の中で最も強靱なバランスシートを誇ります。強いバランスシートと事業運営が生み出す潤沢なキャッシュフローが、特別配当による株主への還元に加えて事業基盤となる開発、国際事業展開計画を可能にしています。これらの開発計画にはコタイ地区の第3および第4フェーズ、横琴島、日本が含まれます。すでに発表したとおり、2018年10月26日には1株あたり0.50香港ドルの特別配当を実施します。
中国本土では、急速に台頭し、まだ拡大の余地がある中間層があり、そのレジャーおよび旅行に対するニーズが引き続き成長を続けていることから、当社はマカオの長期的展望に自信を持っています。しかし、現在の国際貿易摩擦、金利の上昇および景気の減速が短期的な消費者心理に影響する可能性があることも十分に認識しています。GEGは、世界の観光やレジャーの中心地になるというマカオ政府の構想への支援に注力していく所存です。
私は当社のチームメンバーを非常に誇りに思っており、今期の業績を達成するため、またとりわけ台風に関連して当社の役員チームおよびすべてのスタッフが行った取り組みと努力に、この場を借りて心から感謝の意を表したいと思います。