JRグループ協定旅館ホテル連盟(渡邉宗男会長=静岡県・川堰苑いすゞホテル、2209会員)は8日、東京のホテルメトロポリタンで総会を開き、宿泊券の拡販を柱とした今年度事業計画を承認した。前年度に引き続き、JRが行うデスティネーションキャンペーン(DC)を基軸に、JR各社と連携して鉄道と宿の一体的なPRを展開する。
今年度のDCは、4~6月が栃木県、7~9月が鳥取、島根県、10~12月が愛知県、来年1~3月が京都市。また月別重点宣伝地域として6月に鳥取、島根県、7月に群馬県、8月に山口県などが決まっている。
渡邉会長は「JR旅ホ連は鉄道の力と地域の力で地域創生を成し遂げる連盟だ」と、JR各社の商品造成や販売、宣伝に積極的に協力する姿勢を強調。
JR旅ホ連の副会長などを務めるJR6社の代表はそれぞれの事業方針を述べた。JR北海道の萩原国彦鉄道事業本部営業部長は「青函トンネルと瀬戸大橋開通30周年の取り組みを実施」。JR東日本の阪本未来子執行役員鉄道事業本部営業部長は「静岡、新潟・庄内、群馬など19年、20年のDCに向けてさまざまな仕掛けを行う」、JR東海の渡邉滋営業本部担当部長は「DCとプレDCの観光列車を長野と静岡で運転し、愛知でも予定している」。
JR西日本の室博執行役員営業本部長は「『瑞風』が今年度も18倍の応募倍率と好評」、JR四国の藤本聡取締役鉄道事業本部営業部長は「『伊予灘ものがたり』『四国まんなか千年ものがたり』に続く第3の観光列車を計画中」、JR九州の赤木由美鉄道事業本部営業部長は「7月から熊本でプレDCを展開。九州に注目が集まる仕掛けを行う」とそれぞれ述べた。
役員人事では西日本地域本部の会長交代に伴い、田岡茂氏(兵庫県・三國屋)に代わり前田健二氏(福井県・北陸・あわら温泉美松)を新たに副会長に選任した。
渡邊会長