鳥取県は11月24日、東京都内でメディアを対象としたセミナー「世界一短いとっとり食ツアー」を開催した。10月に発生した鳥取県中部地震による風評被害を払拭するため、平井伸治知事がプレゼンテーションを行い、「鳥取で待っとります。おいしいものをとっとります」と鳥取への観光を呼びかけた。
平井知事は地震からの復興に向けて迅速な対応を取っていることを説明。観光については11月15日時点で宿泊のキャンセル数が2万8967人に上った。
風評被害対策として県は、団体バスツアーの助成制度の緊急拡充や三朝温泉、はわい温泉、東郷温泉でクーポン券による割引を実施。
また、ANAグループやジェイティービー、日本旅行、楽天トラベルなどと連携した誘客に取り組んでいる。県はメディアやイベントなどで元気な県の姿を全国に発信する「とっとりで待っとります!!キャンペーン」を実施している。平井知事は「鳥取の鍵は食と観光の二つ」と強調。「今が鳥取への旅行のチャンス」とアピールした。
県は生産者支援のプロジェクトとして、地震の大きな揺れでも落下しなかった特産品の「王秋梨」と地震を耐え抜いた国宝「三徳山投入堂」のお守りなどを合格祈願の縁起物セットとして3939(サクラサク)円で販売。地震でも割れなかった老舗ワイナリーのワイン「砂丘」の紅白セットを8810(ハッピーハート)円で売り出している。
セミナーでは、県内で料理教室を運営するフードコーディネーターの道乃さんが鳥取和牛オレン55の魅力を紹介。「かにクン」こと中谷英明氏が松葉ガニや最高級ブランドガニ「五輝星」について説明した。