鯱バス(名古屋市南区)と名古屋芸術大学、愛知で観光資源を有する地域企業3社は10月、共同で地域の観光資源を活用した「デジタル(オンライン)ツーリズム」の研究、開発を行う産学連携プロジェクトを始める。コロナ禍で沈む地域観光産業の持続的発展を目指す。
デジタルツーリズムの研究、開発には地域企業として、知多半島の海の味覚を作り続けるえびせんべいの里(愛知県美浜町)、製造業ながら観光農園「KingFarm」を事業展開する大野精工(同西尾市)、江戸時代からみそ造りを行う八丁味噌(同岡崎市)が参画。「鯱バス×名古屋芸術大学×地域企業」の3者コラボで、地域観光資源をデジタルで楽しむ新しいサービスを立ち上げる。
コンセプトテーマは、(1)時代の成長としての本格的な「デジタルサービス」(2)自らルーツとともに発展を目指す「マイクロツーリズム」(3)愛知・名古屋の魅力を最大化する「インダストリアルツーリズム」―の三つ。
デジタルサービスでは、リアルツーリズム(現実の観光)の置き換えではない、本格的なビジネスとして持続可能なデジタルを使用したサービスを開発する。マイクロツーリズムでは、デジタルでもローカルに徹底的にこだわったツーリズムを作る。インダストリアルツーリズムでは、産業の魅力をデジタルならではの技法で最大化を図りながらツーリズムを開発する。
プロジェクトは来年3月まで。来年4月以降はテストマーケティング(試行販売)を行う予定。