香港政府観光局(加納國雄日本・韓国地区局長)は2月21日、香港特別行政府政府駐東京経済貿易代表部、香港貿易発展局と合同で、07年春節香港合同記者発表会を都内で開き、香港への渡航者数が順調に増えていると発表した。
また07年は全国地方都市へのチャーターフライトを実施し、双方向交流にも注力する考えを明らかにした。チャーター便の実行予定都市は、旭川、仙台、新潟、富山、金沢、広島、松山、北九州、鹿児島、沖縄の10都市。
06年の日本から香港への渡航者数は、対前年8.28%増の131万1千人。日本から海外への全渡航者数1753万5千人の7.47%にあたり、前年の6.96%から伸びた。
同観光局発表の資料によると、日本からアジア各国・地域への06年の渡航者数は、中国が前年比10.5%増の374万6千人、韓国が同4.1%減の233万9千人、次が香港で、台湾が同3.25%増の116万4千人、オーストラリアが同5%減の65万1千人だった。
日本から香港への06年のインセンティブツアー数は前年比69%増の491団体と大幅に増加。07年も訪問販売会社シャルレが5000人規模の大型ツアーを実施する。日本から香港へのインセンティブツアーでは過去最大規模になるという。
07年は7月に香港が英国から中国に返還されて10周年を迎えるという話題性もあることから、団体専用の各種販促キャンペーンを行い企業団体の誘致をさらに強化する考えだ。
地方の中小企業の香港進出を背景に、地方都市からの渡航者が前年比38%増と伸びていることもあり、5月の札幌を皮切りに来年3月の沖縄まで、全国17都市でトレードセミナーを実施して香港旅行を呼びかける。
日本と香港の双方向交流を強調する加納局長