来年春に予定されている北海道新幹線開業後の2016年7〜9月に展開する「青森県・函館デスティネーションキャンペーン(青函DC)」に向けた「全国宣伝販売促進会議」が15日、青森市のホテル青森で開かれた。全体会議には国内外の旅行会社、青森県と道南の旅館・ホテルや観光事業者、観光行政、JRグループ旅客6社などから約1100人が出席した。
青函DCは、「津軽海峡でつながる物語」をテーマに「ひと旅 ふた旅、 めぐる旅。青森←→函館」のキャッチフレーズで実施する。
旅行会社に地域の観光情報を提供し、ツアー造成を呼びかける観光商談会には、国内外の旅行会社から約300人、青森と道南の観光関係者約400人が集まった。旅行会社ごとに設けられた商談テーブルを地域の観光関係者が時間制で次々とまわり、熱心に商談を行っていた。
全体会議で、三村申吾青森県知事は「北海道新幹線の開業は、道南と東北が一つの交流圏、経済圏、観光圏として新たな挑戦をする機会となる。両地域が力を合わせていく」と述べ、青函DCの成功に意欲を示した。
冨田哲郎JR東日本社長は「DC成功のため、JR東日本とJR北海道は全現場を挙げて地元と共に盛り上げていく」と宣言し、三村知事と固い握手を交わした。
全体会議では、各地域の代表者やグループが登壇。津軽海峡のマグロ、弘前や松前の街歩き、八戸と函館の朝市、夏祭りなどを紹介した。
また、JR東日本とJR北海道の現場若手社員4人は、JRグループの宣伝展開、青函広域観光周遊ルート、駅からの2次交通、インバウンドへの取り組みなどについて、日本語と英語でプレゼンテーションを行った。
青函DCの全国宣伝販売促進会議の全体会議。檀上では、三村青森県知事と冨田JR東日本社長が握手を交わした