長野県教育委員会は18日、県立白馬高校(白馬村)に国際観光科を新設することを決めた。設置は来年4月で、全国から生徒を募集する。概要は11月に正式決定する。
同科は、観光に関する知識やホスピタリティ・マインドの習得を図るとともに、実践的な英語力や国際的な視野を持つ人材の育成を目指す。
具体的には、山岳高原観光地として同県の観光地域づくりをけん引する人材、観光を通じて地方創生に貢献できる人材、観光のグローバル化に対応できる人材の育成を目指す。
同校は大幅な定員割れで再編対象となったが、地元の強い要望で同科を設置して存続し、普通科の募集も継続する。県教委では、同校は全国的な知名度が高いことから、全国からの志願者が見込まれ、地域の活力を高めることができると期待を示している。
同科は1学級40人の予定で、生徒は2年次から国際コースと観光コースに分かれる。国際コースは、大学の観光学部、外国語学部などへの進学を目指す。観光コースは、卒業後に旅館・ホテルや観光団体などへの就職を目的とする。
地元の白馬、小谷両村と県、県教委は19日、協力して学校を運営する「白馬高校に対する連携協定」を締結した。