立山黒部アルペンルートの観光スポットの一つ、黒部ダムが完成して今年で50周年を迎える。同ルートの長野県側玄関口にあたる大町市。50周年を機に市の知名度アップと観光客の増加を図ろうと、4月から記念イベントを実施する。6日には関係者が東京・池之端の観光経済新聞社を訪れ、イベント概要などを説明した。
訪れたのは市観光協会の宮崎亮専務理事とくろよんロイヤルホテルの茶屋道遥さんら4人。
記念イベントは4月16日のアルペンルート全線開通を皮切りに始まり、12月15日まで切れ目なく実施する。くろよん50周年記念事業実行委員会では、工事帽やシャベルを身に着け、土いじりと水浴びが趣味という、猫を擬人化したマスコットキャラクター、くろにょんを作り、イベントの案内役などにしている。
黒部ダム関連では周年限定の企画として、破砕帯見学ツアー(月2回)を実施する。関電トンネルトロリーバスから降車し、トンネル内の破砕帯区間を徒歩で歩くツアーで、「日ごろやっていないだけに、お勧めのツアー」と宮崎専務理事は強調する。詳細はこれから決める。
また、黒部湖を遊覧するガルベも特別プランを企画。7月20日〜8月31日の期間、団体客を対象に、ガルベ乗船とオードブル・ワインをセットにした特別クルーズを運航する。このほか、建設当時の貴重な資料や映像などを集めた特別企画展や、当時作業員などに飲まれていた、ぶどう酒と焼酎を混ぜた「破砕ロック」も復刻させる。
5月25日の「くよろんまつり」では、東京ディズニーリゾート(TDR)からミッキーマウスらが参加する。これは、TDRの「30周年“ザ・ハピネス・ツアー”」の一環で、特別デザインのドリームクルーザーIIに乗って登場する。
マスコットキャラクターの「くろにょん」