石川県の金沢市と輪島市は17、18の両日、関西圏を対象に共同で観光キャラバンを実施した。キャラバン隊は、能登半島地震の風評被害を払しょくしようと、在阪のマスコミや旅行会社を訪問し、両市の観光情報をPRした。観光地として全国的に有名な金沢市と輪島市が、相互にブランド力を活用し、共同でPR活動を行うのは珍しい取り組み。
両市では03年の能登空港の開港以降、首都圏からの観光客が全体の4割に増え、関西圏からは2割程度になった。近年は首都圏からの誘客活動を中心にしていたが、もともと多かった関西圏の観光客を今回のキャラバンを通じて再び呼び込みたい考えだ。
キャラバン隊は17日には、観光経済新聞社関西支社を訪れた。ミス百万石の国下真希さんは「金沢の夏の名物はどじょうの蒲焼。甘だれでとても美味しいので市場で食べてみてほしい」、輪島市観光親善大使の大積さとみさんと椿原美穂さんは「祭りでは漆塗りのキリコをぜひ見てほしい。7月1日から解禁になったあわびもおいしい」とそれぞれアピールした。
キャラバン隊は、シェラトン都ホテル大阪で17日に開催された、近畿日本ツーリスト主催の中部観光産業推進協議会にも参加した。
関西支社を訪れたキャラバン隊