近畿日本ツーリストは12日、同社西日本支社関西法人MICE支店が担当した「東大阪市新型コロナウイルスワクチン接種に係るコールセンター業務」の人件費について、東大阪市に対し約2億8千万円を過大請求していたことを明らかにした。同日の記者会見で今回の事案が発生した経緯について説明。過大請求した費用を返還し、同関連事業について社内調査を実施し再発防止に努めると発表した。
同社によると、2021年3月から22年まで東大阪市から委託を受けて開設したコールセンター業務について、再委託先の会社に対して市の指定よりも少ないオペレーターの人数を発注し、市には当初の人数の人件費を請求していた。今年3月に市からオペレーターの勤怠履歴を確認するよう要請を受け、その後、同業務に関する通報があった。再委託先の会社の勤怠履歴と近畿日本ツーリストが同市保健所に提出した人件費請求明細の不一致が明らかになり、西日本支社副支社長が今回の過大請求を把握した。
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