訪日外国人旅行者は1回の旅行で約18万円を使う──。日本政府観光局(JNTO)が9月29日発表した訪日外客消費動向調査の結果で明らかになった。JNTOでは有望市場を見極める際にも有効な資料として今後の活動に生かす。
旅行者消費額の内訳を訪日外客全体で見ると、航空運賃を含む旅行前の消費額が8万3340円。交通費、宿泊費、飲食費、土産物など旅行中の消費額が7万200円となった。合計がもっとも多かったのは英国の30万1102円。最も低かったのは韓国で11万円だった。
航空運賃を除いた滞在日数あたりの消費額をみると、旅行中消費額が全消費額の6割を占めたのは香港、中国、台湾からの旅行者。中国、香港からの旅行者は平均8万円を土産代に使っていた。100万円以上を土産代に使ったと回答したのは台湾からの旅行客が最多で5人だった。5人を含め12人が100万円以上の土産物を買ったと回答している。
調査期間は07年12月7〜20日。成田、関西空港の待合室で1泊以上の旅行を終えた出国直前の外国人旅行者を対象に面接調査を実施した。サンプル数は4659。