観光庁はこのほど、OECD(経済協力開発機構)とEU統計局が主催する第13回観光統計グローバルフォーラムが来年11月に奈良県で開催されることが決定したと発表した。1994年の第1回以降、過去の開催地はすべてヨーロッパで、アジアでの開催は初めてとなる。会期、会場は今後詰める。
来年は日本がOECDに加盟して50周年にあたり、政府は記念行事の一つとして日本の国際的な地位向上につなげたい考え。また、開催地の奈良県は、「古都奈良の文化財」として世界遺産に登録されているほか、UNWTO(国連世界観光機関)の地域事務所であるUNWTOアジア太平洋センターが設置されている。
同フォーラムは、観光が各国の成長をけん引する分野であるという認識のもと、観光統計の調査手法や分析手法に関する情報共有がテーマ。加盟国の観光当局、産業・学術分野の関係者らが参加する。