観光庁はこのほど、観光教育に関するモデル授業実践校として、福島県立猪苗代高校、那覇市立開南小学校を選んだ。「総合的な学習の時間」などでのモデル授業を通じて学習内容や教育効果を検証する。実施期間は来年2月末まで。成果を踏まえて観光教育の重要性や具体的な進め方を全国に普及する。
実践校では、観光庁の2017年度調査事業で作成したモデル授業案を活用する。モデル授業案には、観光の重要性や地域の魅力を学んだ上で地域の課題を調査し、具体的な解決策を考えて実践することが盛り込まれている。地域の観光関係者、外部の専門家の活用を含め、小中高それぞれの段階に応じて学習内容を設定している。
観光教育の実践によって、郷土への関心、愛着を醸成し、地域や産業への貢献につなげるほか、課題を見つけて解決するプロセスが児童生徒の能力開発、社会や英語の学習効果を向上させることが期待されている。