観光庁はこのほど、「地域資源を活用した観光地魅力創造事業」の支援先として34地域を決定した。地域の関係者が一体となって実施する地域資源を活用した観光活性化策を後押しする事業で、特に文化財や国立公園を生かした取り組みを選んだ。
市町村と複数の観光・交通事業者などで構成する協議会から提案を募集。51件の応募の中から支援先を選んだ。
事業経費の2分の1以内の金額を予算の範囲で国が負担する。支援する事業の事例は、事業計画策定・マーケティング▽着地型旅行商品の造成など滞在コンテンツの充実・強化▽2次交通の整備など旅行者の利便性向上▽外国人受け入れ環境の整備—など。
支援が決定した主な取り組みは、群馬県富岡市での「富岡製糸場を核としたインバウンド向け観光魅力の発信」、長野県松本市での「アルプス山岳郷DMO主導による国立公園の周遊観光の確立」、京都市での「世界遺産・二条城の観光コンテンツとしての質向上」、和歌山県白浜町での「南紀白浜温泉の魅力を活かしたインバウンド観光の促進」など。