観光庁と京都市は、富裕層向けの旅行見本市の京都への誘致を目指している。誘致の対象となるのは、フランスのカンヌで毎年開催されているインターナショナル・ラグジュアリー・トラベル・マーケット(ILTM)のアジア版(ALTM)。2012年以降の誘致に向けて京都を売り込んでいく。
ALTMは、富裕層を顧客に持つ旅行会社らと、高級宿泊施設などの出展者が商談を行う見本市。アジア地域では2007年から毎年、上海で開かれている。2011年までは上海での開催が決まっている。
競合都市との誘致競争に勝ち抜き、京都に誘致できれば、京都の国際ブランド力の向上や海外富裕層の誘客につながるだけでなく、日本の観光資源を海外の富裕層にアピールする機会ともなる。
誘致に向けた活動の一環として、今月14〜17日に開かれるALTM2010では、京都市の門川大作市長と観光庁の甲斐正彰審議官が主催者側と会談し、京都への誘致を訴える。