群馬県は県内の公営日帰り温泉施設で、高齢者や女性に対する「振り込め詐欺防止声かけキャンペーン」を始めた。振り込め詐欺の発生件数が急増していることを受けたもので、利用者にひと声かけることで注意を喚起する。
同県の振り込め詐欺の発生件数は今年上期(1〜6月)で187件、前年同期比68%増と急増。「中でも還付金詐欺は67件で、前年の4件に比べ際立って増えており、手口も巧妙になってきている」と治安回復対策室。
今回、公営日帰り温泉施設を対象としたのは高齢者や女性の利用が多いためで「全県挙げて行うのは初の試み」という。
キャンペーン期間は敬老の日の15日から19日まで。31市町村の81施設が協力する。例えば、草津温泉では健康増進センター大滝の湯、西の河原露天風呂、ベルツ温泉センターの3施設がキャンペーンに賛同する。
各施設では、振り込め詐欺などにあわないための注意事項を記載した「詐欺によく効く良薬のしおり」を手渡すとともに、「振り込め詐欺に気をつけて」と声をかける。