総務省はこのほど、07年度から実施する「頑張る地方応援プログラム」の概要を発表した。魅力ある地域づくりに向け、観光振興・交流、地場産品の発掘・ブランド化、定住促進──など地域ならではの特色を生かした施策に前向きに取り組む自治体に対し、地方交付税で年3千億円(07年度は2700億円)を支援する。
支援を受けようとする自治体は具体的な成果目標を掲げた独自プロジェクトを作り、ホームページ(HP)などを通して住民に公表する。同省はHPにそれら一覧を掲載、他の自治体と比較できるようにする。
同省は観光振興・交流について「都市と農山漁村との共生・対流や地産地消、外国人観光客の誘致などにより地域活性化や交流に取り組む自治体を支援する」との考え方を示し、想定される事業として(1)グリーンツーリズム(2)郷土料理体験セミナー(3)食や伝統芸能を生かした観光ルートの設定(4)外客向け通訳ガイドの育成──などを挙げている。
施策への取り組みに必要な経費を交付税で支援(3年間)するほか、頑張りの成果を交付税算定に反映する方針だ。