JTBコーポレートセールスが推進している農山漁村と都市部の企業・団体との交流事業「農都交流プロジェクト」に賛同する福島県は12、13日、喜多方市の高郷地区(旧高郷村)へのモニターツアーを実施し、首都圏や同県内の会社員ら20〜60代の10人が参加した。
農都交流は、都市部の企業・団体が農山漁村での研修や社会貢献活動、社員旅行を通じ、地域住民との交流を行うことによって、農山漁村地域と企業・団体の双方が地域活性化や事業推進などにつなげる取り組み。
モニターツアーでは、参加者は農家に宿泊。2日間の日程で散策を兼ねた周辺視察、農村の作業の一つで苗木を降雪から守る「雪囲い」作業体験、意見交換会などに臨んだ。
意見交換会では、参加者から「高齢者が多いので若者を呼び込む施策を」「最寄駅からの交通が不便だ」「料理の説明が欲しかった」「Wi—Fi環境の整備が必要」などの意見が寄せられ、県や市の職員、地域住民代表らが熱心に聞き入っていた。
同県が農都交流のモニターツアーを実施するのは初めてで、今回と10月29、30日(塙町)、11月26、27日(二本松市の東和地区)の3回行う。県は今後、参加者の意見やアンケートを基に、農都交流の実現可能性を探る。
雪囲い作業体験に臨む参加者ら