安倍第3次改造内閣が7日に発足した。国土交通相には、太田昭宏氏に替わって公明党政務調査会長だった石井啓一氏が就任した。石井国交相は9日に開かれた専門紙向けの就任会見で、観光政策について訪日外国人2千万人時代に対応した受け入れ環境整備に注力する考えを示した。
訪日外国人旅行者については「今年は1900万人にも届く勢い。受け入れ環境整備を加速化し、2千万人時代への備えに万全を期したい。また、ゴールデンルートに集中している外国人に全国各地に行ってもらえるような取り組みも進めたい」と述べた。
一般住宅やマンションの空き室などを旅行者に貸し出す「民泊」の広がりについては、「おもしろいアイデアだと個人的には思うが、事業として営む場合には、防火対策、治安、周辺住民とのトラブルなどの課題がある。民泊の適切なルールについて関係省庁とともに検討したい」と対応を説明した。
石井 啓一氏(いしい・けいいち)衆議院・比例北関東。当選8回。1981年4月建設省入省。92年12月に退職し、93年7月の衆院選で初当選。2003年9月財務副大臣、10年10月公明党政務調査会長。東大工卒。57歳。
会見する石井国交相