石川県は、白山温泉郷と岐阜県の白川郷を結ぶ白山スーパー林道が、6月上旬に今年の通行を開始するのに合わせて、白山温泉郷、加賀四温泉(粟津、片山津、山代、山中)、辰口温泉、金沢温泉郷の協賛施設に宿泊すると通行料が片道無料になるキャンペーンを開始する。
白山スーパー林道は、石川県と岐阜県を結ぶ標高600メートル〜1450メートル、総延長33.3キロの山岳有料道路。白山国立公園を通過するので、「日本の滝100選」に選ばれた姥ヶ滝をはじめ、大小の滝が流れ落ちる渓谷やブナ原生林、高山植物、秋には紅葉、山々の冠雪などの景観が楽しめる。11月10日から翌年の6月上旬までは冬期閉鎖となり、オープン日は雪の状況によって毎年異なる。
同キャンペーンは2008年に東海北陸自動車道が開通するに合わせ、石川県への集客効果を引き出す狙いで始められた。初年度は片道半額キャンペーンを行い、09年は6月が片道半額、7月から片道無料を実施。以降、毎年片道無料キャンペーンを行っている。利用車数は大型バスなどを含め初年度が約3500台、09年度が約1万4千台、10〜12年度は約1万2千台で推移している。
通行料は普通車3150円、軽自動車2540円、大型バス2万1千円、マイクロバス9370円。7月1日〜8月31日の夏期は、夏特キャンペーンを実施し、普通車2500円、軽自動車2千円に値引きする。
同林道では大自然の中で楽しめるイベントも数多く行っている。名峰白山の撮影会やウオーキングやトレッキングを楽しむものや、ご来光や星空の観察撮影会、残雪で雪像を作るイベントなどさまざま。今年は9月29日に林道を使った「白山・白川郷ウルトラマラソン」を初開催する。コースは100キロと50キロがあり、白山や世界遺産の白川郷、白山手取り川ジオパークなどを走る。
6月上旬に通行が始まる白山スーパー林道