日本観光振興協会はこのほど、第9回「産業観光まちづくり大賞」の受賞団体を発表した。金賞は愛知県の知多半島観光圏協議会が受賞。また、経済産業大臣賞、観光庁長官賞にはそれぞれ愛媛県新居浜市、新潟県三条市が選ばれた。表彰式は1日、三条市で開かれた「全国産業観光フォーラムin燕三条」で行われた。
11件の応募があり、審査委員会(委員長・福川伸次東洋大理事長)で決めた。
知多半島は窯業やみそ、たまりなどの醸造業、火力発電やガスといったエネルギー産業などが盛んなものづくり半島であり、愛知の伝統野菜保存と栽培の拠点でもある。7月には明治のビール工場跡地である半田市赤レンガ建物が修復を終えオープン。また、11月にはミツカンの旧酢の里がミツカンミュージアムとしてリニューアルオープンする。
審査委員の中からは、「産業観光のコンテンツを知多ソフィヤネットワーク(事務局・日本福祉大)が中心になって束ね、編集する作業を続けてきた。広域地域における産業観光の理想的なモデル」と高い評価を得た。
経産大臣賞の新居浜市は別子銅山に関する歴史や産業遺産・遺構などを活用した取り組み、長官賞の三条市は「秘境八十里体感バス」運行などが評価された。
このほか、銀賞は北海道鉄道観光資源研究会(札幌市)、奨励賞は生野まちづくり工房井筒屋運営委員会(兵庫県朝来市)が受賞した。