インバウンド旅館で有名な澤の屋(東京都台東区谷中、http://www.tctv.ne.jp/sawanoya/)の主人、澤功氏は1月30日、都内の日本外国特派員協会で書籍「Welcome to Sawanoya,Welcome to Japan」(「澤の屋は外国人宿」の英訳本)の出版記念会見を開いた=写真。外国人ジャーナリストら約60人が出席した。
同書は、特徴のない下町の小旅館をどのようにしてインバウンド旅館として成功させたかを記した澤さんの体験記。
以下は、女性記者と澤氏との質疑応答。
──どうやって外国人客を集客しているのか。
「昨年宿泊した100人に『澤の屋をどこで見つけましたか』というアンケートをとった。インターネット、ガイドブック、クチコミとリピーターが約30%ずつだった」
「26年前にインバウンドを始めたが、当時は外国人を受け入れる旅館がほとんどなかったので外国の主な旅行ガイドブックが澤の屋を紹介してくれた。『ロンリープラネット』『フォードアーズ』『フロマーズ』『ラフガイド』『レッツゴー』、すべてが今でも掲載してくれている」
「98年に息子が英文ホームページを立ち上げた。82年にインバウンドを始めたころは、予約の半分が電話、30%がファクスだった。昨年は電話が40%、電子メールが41%、ファクスが5%になった」