源泉湯宿を守る会が総会、認知度向上へホームページ作成などを決める


あいさつする平野会長。左は植田副会長(嵯峨沢館)

あいさつする平野会長。左は植田副会長(嵯峨沢館)

 源泉湯宿を守る会(平野富雄会長、約50会員)は17日、都内のホテルで定期総会を開き、会員増加に向けた広告掲載や、チラシの作成、ホームページ(HP)を通じた認知度向上──などを盛り込んだ今年度事業計画を決めた。

 総会には約20人が出席した。平野会長は冒頭あいさつで「源泉をはっきり定義付けし頑張っているのは守る会だけ」と述べ、会の存在意義の大きさを改めて強調した。

 今年度については、(1)源泉見学会の実施(2)会のチラシ作成(3)HP制作(4)入湯客との交流イベントの実施──などの事業に取り組む。見学会は9月と来年2月を予定。

 同日は平野会長によるセミナーも行われ、「10年ごとの温泉再分析の意味」と題し、持論を展開した。平野会長は環境省の行政手腕を批判した上で「10年は目安にすぎない。自分たちで独自にデータを収集した方がよりベストだ」とアドバイスした。また、ある旅館の温泉分析書の間違いを指摘し、「掲示された分析書は宿泊客らに見られていると認識すべきだ」と述べた。

 守る会は04年7月に発足。入会するには(1)源泉か分湯権を有する(2)浴槽は源泉かけ流しで、客1人当たり毎分1リットルを目安に給湯──などの条件を満たす必要がある。なお、平野会長は弊紙に「ニッポンの温泉」を執筆している。

あいさつする平野会長。左は植田副会長(嵯峨沢館)
あいさつする平野会長。左は植田副会長(嵯峨沢館)
 
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