栃木県日光市の湯西川温泉で1月27日、「光輝く氷のぼんぼりとかまくら祭」(主催・湯西川温泉旅館組合)が始まった。今年で14回目。雪不足にもかかわらず、町内3カ所の会場に大小合わせて200基ほどのかまくらが作られ、午後5時ごろからろうそくの火が入れられた。2月28日まで、温泉街は幻想的な雰囲気に包まれる。
メーン会場には高さ約4メートル、直径約3メートルのかまくらが12基と、そり滑り用の「雪のジャンボ滑り台」が登場。周辺の山から10トントラック100台分の雪を集め、祭りに備えた。
昼時にはかまくら内でバーベキューや出前料理が味わえ、鹿串やまたぎ鍋などの山の味覚も楽しめる。甘酒振る舞いなどの嬉しいサービスも。「雪国の情緒感を味わってほしい」と伴久盛同祭実行委員長。
夕暮れからは、寒空の中、浴衣姿でそぞろ歩きする人の姿も。平家集落前会場を一望できる湯前橋では多くの人が立ち止まり、湯煙の中に浮かび上がるミニかまくらの光の群れにシャッターを切る姿が見られた。
土、日曜にはミニかまくら群に火が入れられる。同実行委員会では昨年同様3万人程度の来場者を見込んでいる。
かまくらを前に記念撮影する家族の姿も