沖縄県と沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は5月28日と30日、中国の成都、重慶で現地の旅行会社などを対象に沖縄観光セミナー・商談会を実施した。成都セミナーには現地の旅行会社8社13人、メディア5社10人、重慶セミナーには旅行会社17社26人、メディア3社7人が参加した。
沖縄観光に関する情報のほか、リゾートウエディング、ゴルフ、ダイビング、クルーズなどテーマ性の高い沖縄観光を紹介。OCVBによると、参加者からは団体旅行の商品造成についての相談やクルーズ船寄港に関する質問が多かったという。
セミナーに参加した重慶の天鵝国際旅行社からは「内陸部ではビーチリゾート地への旅行需要が高い。海がきれいな沖縄の旅行商品を造成し、多くの中国人観光客を送客したい」「今年の10月前後にクルーズ船をチャーターして沖縄に送客したい」などの意見が出た。
また、セミナー開催に合わせ、在上海総領事館、在重慶総領事館、現地航空会社3社、現地旅行会社6社を訪問し、今年度の誘客プロモーション活動について説明を行うとともに、沖縄への誘客について意見交換した。
今回のプロモーション活動を行った沖縄県文化観光スポーツ部の前田光幸観光政策統括監は「中国沿岸部の主要都市のみならず、発展著しい成都や重慶など内陸部の拠点都市は重要なマーケット」「今後の課題は沖縄と競合する東南アジアのビーチリゾートとの差別化。特に富裕層をターゲットに沖縄旅行商品を開発するとともに『沖縄=クオリティが高いビーチリゾート』というイメージを浸透させること」と、外国人観光客の誘客拡大に意欲をみせた。
成都での沖縄観光セミナー