楽天トラベル(楽トラ、岡武公士社長)と韓国観光公社(KTO、金榮湖東京支社長)は21日、日本人観光客の訪韓促進に関する業務協約を締結した。楽天トラベル、楽天市場といった楽天グループの媒体や8千万人の楽天会員などを活用して韓国のFIT(個人旅行)の販売を促進する。
同業務協約の締結は今年で6年目となる。楽トラがKTOと交わした送客目標人数の達成率は10年が116%で11年が127%。また楽トラの韓国送客人数自体も11年が前年比25%増、12年が10%増と好調なことから、FITに強い楽トラとの業務協約の継続が決まった。
KTOは「訪韓日本人観光客向け誘致戦略」として(1)FIT.女性観光客向けマーケティングの強化(2)地方の観光知名度の向上および地方観光商品の販売促進(3)高付加価値商品の開発及び多様化—を挙げている。楽天グループのウェブ媒体を使い、ソウル以外の地方観光地のプロモーションと誘客も強化する。
12年に韓国を訪問した日本人観光客数は352万人で過去最大を記録。訪韓外国人観光客数も初めて1千万人を突破し、1114万人となった。旅行形態のうちFITが占める割合は、07年が67.2%、09年が70.2%、11年が76.5%と徐々に高まっている。
ガッチリと握手をかわす岡武社長(左)と金支社長