森トラストグループは19日、2022年3月期業績を発表した。
○ 2022年3月期は、営業収益2,588億円(前期比:2.9%増)、営業利益628億円(前期比:7.9%増)となりました。米国サンノゼのオフィスビルの売却や赤坂見附MTビル営業終了による賃貸収益の剥落があったものの、ホテル関係事業が2021年3月期と比べ、国内旅行の需要が回復し稼働率が上昇したほか、2020年に開業した3ホテルの通期稼働、マンション分譲を中心とした不動産販売事業の好調な推移により、営業収益、営業利益ともに増収増益となりました。
○ 経常利益は693億円(前期比:15.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は403億円(前期比:13.6%増)と、増益となりました。
○ 2023年3月期の予測では、営業収益2,610億円(前期比:0.8%増)、営業利益600億円(前期比:4.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益が410億円(前期比:1.7%増)となる見込みです。
【2022年3月期の業績ハイライト】
○ 「賃貸関係事業」は、2020年3月に竣工した「神谷町トラストタワー」の通期稼働率の向上がありましたが、米国サンノゼのオフィス売却や、赤坂見附MTビル営業終了に伴う賃貸収益の剥落により、前期比1.6%減となる816億円の営業収益となりました。
○ 「ホテル関係事業」は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響は残るものの、既存ホテルの稼働率が回復したほか、2020年に開業した「ヒルトン沖縄瀬底リゾート」、「JWマリオット・ホテル奈良」、「東京エディション虎ノ門」の3ホテルの通期寄与を受け、前期比31.1%増となる294億円の営業収益となりました。
○ 「不動産販売事業」は、オフィスやマンションの分譲が堅調に推移したことが寄与し、前期比1.1%増となる1,263億円の営業収益を計上し、「その他事業」は前期比1.9%増となる215億円の営業収益となりました。
上記の結果、営業収益は2,588億円、営業利益は628億円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は403億円となりました。また、中長期ビジョン「Advance2027」で定めた、営業収益2,300億円、営業利益550億円という最終年度の数値目標を、2020年3月期、2021年3月期に続き3期連続で達成いたしました。
【2023年3月期の業績予測】
○ 「賃貸関係事業」は、米国不動産売買によるポートフォリオの入れ替えに伴う収益減や、既存オフィスビルの一部稼働率低下などもあり、減収となる800億円の営業収益を見込んでいます。
○ 「ホテル関係事業」は、新型コロナウイルス感染拡大に対する制限緩和などにより、国内観光客を中心とした観光需要の回復が一段と進むことで、既存ホテルの稼働率のさらなる改善が見込まれ、2期連続増収となる360億円の営業収益を見込んでいます。
○ 「不動産販売事業」は引き続き住宅分譲事業が好調に推移することや、オフィスの分譲を見込んでいることなどにより1,300億円を、「その他事業」は150億円の営業収益をそれぞれ見込んでいます。
上記の結果、2023年3月期の業績は、営業収益は2,610億円、営業利益は600億円、親会社株主に帰属する当期純利益は410億円となる見込みです。
上記予測につきましては、新型コロナウイルス感染症の収束状況やそれに伴う経済活動再開後の見通しが困難な中、現時点で可能な範囲で算出しております。なお、今後の新型コロナウイルス感染症の収束時期などにより、実際の業績は変動する可能性があります。
※本資料に記載の業績予測は、本資料の発表日現在において入手可能な情報から得られた判断に基づいています。実際の業績は、今後の様々な要因によって異なる結果となる可能性があります。
■森トラストグループの財務状況の推移
【自己資本および自己資本比率の推移】
2022年3月期においては、自己資本4,848億円、自己資本比率41.6%となりました。