東京都などが主催する「東北六魂祭パレード」が20日、虎ノ門ヒルズ前の環状2号線新虎通り(東京都港区)で行われた。東北6県を代表する祭りが一堂に集結、約300メートルの通りを練り歩いた。
東北六魂祭は、東日本大震災からの復興祈願を目的に、2011年の宮城県仙台市を皮切りに、東北6県の持ち回りで毎年開催。今年6月の青森県青森市で6県を一巡した。
今回、「新虎通りを日本文化のショーケースに、日本各地の魅力を世界に発信する」という東京都が、地方創生を支援するイベントの一環として行った。
出発式には小池百合子・東京都知事、丸川珠代・東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会担当大臣、遠藤利明・東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長代行、高木陽介・経済産業副大臣、東北6県の各市長らが出席。
小池都知事は「きょうは6県のお祭りが集まった。こんな機会はめったにない。復興に向けて着実に歩む東北の姿を東京から世界に発信したい」、丸川大臣は「オリ・パラはスポーツのみならず文化の祭典だ。食、観光と魅力あふれる東北の姿を政府あげてアピールしたい」とそれぞれあいさつ。
東北各地の市長を代表して奥山恵美子・仙台市長は「東北各県が力を合わせて震災から立ち上がろうと始まったのが六魂祭。まだ道半ばだが、オリ・パラの時には世界の人たちに東北は復興したと言っていただけるよう、これからもまい進したい」と述べた。
事前応募で招待された観客を前に、「青森ねぶた祭」「秋田竿燈まつり」「盛岡さんさ踊り」「山形花笠まつり」「仙台七夕まつり」「福島わらじまつり」の踊り手ら総勢約370人が道路をパレード。迫力の演舞を繰り広げた。
丸川大臣と小池都知事