帝国データバンクによると、今年上半期(1〜6月)の東京都内企業の倒産(負債額1千万円以上、法的整理による倒産)は1200件で、前年同期に比べて6.7%増加した。負債総額は1兆418億5100万円で、同15.1%増加した。件数、負債とも増加基調が鮮明になっている。
月別では、1、2月が前年同月を下回ったものの、3月が215件で11カ月ぶりの200件台になった。このほか5月が242件となり、05年4月以降で最多となった。
倒産の主因別では、販売不振、不良債権の累積など「不況型倒産」が61.2%を占めた。前年同期の62.0%を0.8ポイント下回ったが、6割を超す高水準が続いている。「中小零細企業を中心として、競争激化、受注単価の下落、資金調達難などで行き詰まるケースが後を絶たない」(帝国データバンク)。