東京パレスホテル、国際文化会館などで総支配人を歴任、前・流通経済大学教授、HM研究所代表の編者と、実務経験を持つ識者16人の執筆陣が観光産業の歴史と現状を分かりやすく解説している。大学などの教科書で使われるよう想定し、できるだけ読みやすい言語で書かれている。
「『観光立国』宣言と『観光立国推進基本法』の概要」から、「レジャーランド、テーマパーク」まで全18章構成。このうち「旅館」の章は富士常葉大学総合経営学部の大久保あかね准教授が担当。旅館の歴史、旅館経営の特徴を詳しく分析した上で、国際観光客に日本の生活文化をいかに表現し、体験してもらうかが旅館における今後の課題としている。
定価2千円+税。発行=プラザ出版(TEL03・3234・2141)。