1946年7月、中学2年の時に初めて富士山に登り、以後山歩きを人生最大の楽しみとしてきた著者。
同時に山岳図書にも興味を持ち、数々の古書店を巡ってきた。戦後間もない時期は本の種類も少なく、資金もない。著者はアルバイトをして資金を作り、「古本ハイキング」と称して本の収集(蒐集)を続けた。
著者は今年、80歳となり、60年もの長きにわたる古書収集に明け暮れた日々の、悲喜こもごもな出来事をつづった本の出版を実現した。
なお、著者が収集した図書約1万3千点は、大分県竹田市の長湯温泉にある「林の中の小さな図書館」で公開している。
四六判、272ページ。2100円(税込み)。問い合わせは山と溪谷社カスタマーセンターTEL03(5275)9064。