ビートルズや昨年急逝したマイケル・ジャクソンなど、国内外の著名人が利用したことで知られる、東京・赤坂の“伝説のホテル”、キャピトル東急ホテル。1963年に日本発の外資系ホテル、東京ヒルトンとして開業して以来、06年に営業を終了するまでの43年間にはさまざまなドラマが繰り広げられた。
キャピトル東急の“伝説”はどのようにして築かれたのか。同書は、キャピトル東急の歴史を裏で支えた優れたホテリエら約40人へのインタビューを通し、伝説のホテルの軌跡を浮き彫りにする。
バブル期とその崩壊、外資系ホテルの建設ラッシュなど、めまぐるしく変わるホテル業界の中、伝説のホテルで働くホテリエ達が語るその誇りとそれぞれの人生模様、また著名人らとのエピソードも興味深い。
キャピトル東急が閉館して4年。今年10月に「ザ・キャピトルホテル東急」として再オープンするのを前に、その歴史を知るには必読の書。
判型は四六番ハードカバー。
発行はオータパブリケイションズ。定価は2千円(税別)。