日本旅館国際女将会(吉田美喜会長、会員49人)は8日、「3月定例会」にエジプトの発掘で有名な考古学者で、サイバー大学学長・早稲田大学客員教授の吉村作治氏=写真=を招いて勉強会を開いた。吉村学長は「世界の歴史遺産に学ぶ文化と伝統」と題して講演。世界遺産の現状や日本の世界遺産への登録状況などを解説した。
また「旅館の女将さんの存在は、古代エジプトで最も広く信仰された女神『イシス神』に似ている」「日本の温泉は、神々の彫像を沐浴した『聖なる池』に通じる」などと話し、日本の伝統文化の中で温泉旅館が果たしている役割の大きさを強調した。
吉村氏が学長を務めるサイバー大学は4月に開校する株式会社立の4年制大学。ソフトバンクなどが出資している。全授業をインターネットによる通信教育で行う。本部を福岡アジアビジネス特区に置くことで、文部科学省から学校法人ではなく株式会社での設立を認められた。
学部はIT総合学部と世界遺産学部の2つ。世界遺産学部の卒業生には世界遺産学士の学位が与えられる。