日本旅行業協会(JATA、1181会員)は6月22日、2017年度定時総会を東京都千代田区の経団連会館で開催した。田川博己会長は、旅行業界の力で「日本を交流大国にしよう」と会員に呼び掛けた。役員の補選も行い、東武トップツアーズ社長の坂巻伸昭氏を副会長に選任した。
全国旅行業協会会長も務める二階俊博自民党幹事長が5月に中国、6月に韓国を訪問した。田川会長は、その時に同行したことなどを例に挙げ、「旅行業界が外交の一部を担う時代が来た。これをさらに深めていく必要がある」と強調。海外旅行の復活やツーリズムEXPOジャパンの商談会強化なども重点事業として示したうえで、「旅行会社の持てる力をフルに発揮することで『価値創造産業』となれる。会員の力を一つにして日本を交流大国として世界に誇れる国に押し上げていこう」と強く訴えた。
役員補選では、理事にKNT―CTホールディングス社長の丸山隆司、アルパイン・ツアー・サービス会長の黒川惠、エイチ・アイ・エス会長兼社長の澤田秀雄の3氏を決めた。運営役員に東日観光社長の井口勝正、タビックススジャパン社長の岩澤健一、小田急トラベル社長の佐々木文信、びゅうトラベルサービス社長の髙橋弘行の4氏、監事にエムオーツーリスト社長の松本巌雄氏が選任された。