日本旅行は8月25日、2010年度中間決算を発表した。子会社を含めた連結では、営業で18億700万円の赤字を計上したものの、前年中間期の42億2600万円の赤字から、赤字額が大幅に改善した。営業外収益を含めた経常損益は13億7300万円の赤字(前年同期は38億5300万円の赤字)、法人税などを控除した後の当期純損益は18億6800万円の赤字(同25億5400万円の赤字)で、中間期で営業、経常、当期の3部門すべてが改善したのは06年以来4年ぶり。
営業収益が前年同期を1.4%上回る224億2200万円を記録した。
日本旅行単体では、営業損失12億5400万円、経常損失9億3300万円、当期純損失14億3200万円(前年中間期は営業損失32億1千万円、経常損失27億6700万円、当期純損失16億5500万円)。
営業収益は同1.6%増の189億9400万円。このうち国内旅行は同7.2%減の118億5千万円。MICEの受注拡大に向けた取り組みなどで団体旅行の販売が増加したが、宿泊単品や運輸機関の直販化などで全体の販売額を落とした。
このほか海外旅行は同22.0%増の62億3300万円。国際旅行は同4.5%増の5億4100万円。付帯事業は同23.8%増の3億6900万円。
10年通期の見通しは、連結で経常11億3千万円、最終7億2千万円の各黒字。営業収益502億円。単体で経常10億5千万円、最終8億3千万円の各黒字。営業収益427億円。