日本旅行は8月28日、2015年度中間決算を発表した。子会社を含めた連結では、営業収益が前年同期を3.4%下回り、経常で1億700万円の赤字を計上した。単体の販売高は4期連続で前年を上回ったが、円安基調や国際情勢の不安があり、海外企画商品の販売が大幅に減少、収益率も悪化した。ただ、国内販売が好調に推移し、インバウンドやインターネット販売など同社が中核分野に位置付ける部門も堅調に推移していることから、通期では経常で18億4千万円の黒字を見込む。
連結の営業収益は前年同期比3.4%減の243億5600万円。損益は、営業で5億3900万円、経常で1億700万円の各赤字。中間純損益は4億8100万円の赤字。
ただ、同社の販売は下期(7〜12月)のボリュームが大きいため、中間期で赤字、通期で黒字を計上するのが通例となっている。
単体の販売高は前年同期比0.2%増の1933億9300万円。このうち国内旅行は同5.1%増の1210億6700万円。海外旅行は同12.3%減の597億8500万円。
国内のうち、企画商品の赤い風船は同9.2%増の420億6700万円。団体も同9.2%増の323億9500万円と増加した。
海外は、企画商品のマッハ・ベストツアーが同28.8%減の187億7400万円。
中核分野では、インバウンドが同27.6%増の141億3100万円。インターネット販売が同11.4%増の149億6100万円。MICEが同18.3%増の138億2400万円。
通期の業績予想は、連結で営業収益554億円。営業11億円、経常18億4千万円、最終10億9千万円の各黒字。