日本旅行は旅館・ホテルのホームページ(HP)で客室とJRなど交通機関をセットにした宿泊プランを販売する。旅館・ホテルのHPに専用のガジェット(小窓)を設置。閲覧者が出発地や出発予定日を入力することで、同社の国内企画商品「赤い風船」のうち、該当する旅館・ホテルの商品のみを表示し、その場で販売する。JR商品の造成で強みを持つ日旅では市場競争力のあるプランを販売できるとしており、旅館・ホテル側は客室稼働率の向上、日旅側は預かった事前客室在庫の有効活用が図れるメリットがあるという。今後、日本旅行協定旅館ホテル連盟(日旅連)会員などに参画を呼びかけ、年内に300施設との契約を目指す。
すでに日旅連加盟8施設が参画して4月から試験運用を開始。6月から施設数を拡大して本格運用している。
旅館・ホテルのHPでは、自館の客室販売を行うほか、宿泊予約サイトのバナーを掲載して、同サイトのトップページに閲覧者を誘導するのが一般的。ただ、後者の場合、自館の宿泊プランのページに直接リンクすることはなく、自館の宿泊予約に必ずしも結び付いていなかった。
日旅のガジェット販売では、赤い風船の他の旅館・ホテルのプランにリンクすることはなく、該当施設のプランのみが表示される。顧客が他の旅館・ホテルに目移りすることがないわけだ。
当面は宿泊とJRとのセットプランを販売。航空機とのセットプランも準備期間を経て販売する。日旅では価格面などで市場競争力のあるプランを販売できるとしており、旅館・ホテルにとっては、商品力のあるプランを自社HPで販売することで客室稼働率を高められると担当する日旅ICT事業本部では話している。さらに日旅側は事前客室在庫の有効活用、一般利用者側は旅館・ホテルのHPで客室と交通機関の予約を一度に行えるというメリットがある。
ガジェットは小さいバナー広告仕様のAタイプと、出発地、出発予定日、1室利用人数などを入力できるB、Cタイプの3種。サイズや色使いは標準タイプから、旅館・ホテルのHPのイメージに合わせて変更することもできる。
日旅では、日旅連の会合などで同プランへの参画を呼びかけている。現在までに約100施設から問い合わせがあるという。今後、日旅連会員以外にも参画を呼びかける。
旅館・ホテル側には、ガジェット設置の初期費用に1万円、運営費用に月5千円がかかる。ただ、日旅連加盟施設はいずれも連盟からの協賛で免除している。