専門学校日本ホテルスクール(東京都中野区、石塚勉校長)は6日、第28回弁論大会をなかのZEROホールで開いた。学生、教職員、ホテル・ブライダルの人事担当者など820人の聴衆を前に、学生32人が参加した予選を通過した10人が日本語部門5人、英語部門5人に分かれて熱弁を振るった。
弁論大会は、「表現力、語学力の向上」「同世代間の考え方、価値観の共有」などを目的に毎年実施。都心の国内ホテル、外資系ホテルの総支配人らが審査員を務めた。
日本語部門最優秀賞は昼間部ホテル科2年の趙孝陳さんの「今、何時ですか?」、英語部門最優秀賞は夜間部ホテル科1年の久保瑛梨佳さんの「身だしなみの固定観念」が、それぞれ受賞した。
ホテルサービスにおける電話対応技能を競う校内コンテスト「ST杯(Smart Telephone Contest)」のデモンストレーションも実施。2組4人の在校生がゲスト役とホテル側役に分かれて、日本語対応、英語電話対応を披露した。
審査員の1人、パークハイアット東京のエルヴェ・マゼラ総支配人は総評で、「ホテルという職場は、毎日が異なり、経験を通して学ぶことが多い。『心で感じること』『人を愛すること』を大切にして、自分自身に限界を設けずに成長してほしい」と学生たちに呼び掛けた。
日本ホテルスクールは1972年の開校。これまでに1万3千人以上の卒業生を輩出している。
弁士の学生達