中国専門出版社の日中通信社(張一帆社長)は中国のマスメディアに対する情報発信の具体的手法などを学ぶ会員制の勉強会「中国メディア研究会」を11月に発足させる。中国の大手新聞社の記者出身である張社長やJTBの元中国人インバウンド担当室長などの専門家らが、中国人富裕層へのアプローチ手法を指南する。
勉強会は東京都内で2回、上海市内で2回の計4回を開催。上海では通信社、新聞社、テレビ局、出版社、旅行会社、商工会を実際に訪問。各組織のキーマンらとの個別面談も行う。
「中国人富裕層は血縁、人脈などでつながっており、その中で個人、グループとして活動している。また、現在の中国では新聞、テレビ、雑誌などのメディアは政府機関の管理、監督、指導のもとで運営されているため、日本側の希望する販促行為の実施は限定される」(同社)という。勉強会では、富裕層の囲い込み手段として中国メディアの上手な活用法を伝授する。定員は30人。
本研究会には観光経済新聞社も企画協力する。