日本旅館協会北海道支部連合会(桑島繁行会長)は5日、会員旅館・ホテルの若い後継者や幹部社員などで構成する「北の旅館塾委員会」を設置し、初会合を札幌市内のホテルで開いた。道内全域から23人が参加。メンバーは30、40代が中心で、将来を担う若い世代が情報交換を深め、観光振興のあり方などを検討していく。
委員長には西野目智弘氏(ホテル大雪)、副委員長には桑島大介氏(知床グランドホテル北こぶし)、荒井高志氏(いわない高原ホテル)を選出した。
西野目委員長は「それぞれに課題や悩みを抱えていると思うが、この場で話しをすることで自分の考えに自信が持てたり、修正できたりするはず。家業、事業、そして自分の成長を見据えて活動してほしい」とあいさつした。
委員会は四半期ごとに開催する予定。活動内容に関する意見交換では、宿泊業の地位向上や若者が働きやすい職場づくりなどの必要性が話題に挙がった。「宿泊業が社会のためになる事業、若い人に魅力的な職場であることを外に向けて発信する必要がある」などの意見も。メンバーの交流にソーシャルメディアを活用するアイデアなども出た。
初会合には支部連合会の桑島会長、山下久幸副会長が出席。桑島会長は「旅館協会の支部連合会で若手の委員会があるのは北海道だけ。同世代のメンバーで自由に意見交換し、北海道の観光を盛り上げてほしい」と期待の言葉を送った。
北の旅館塾委員会のメンバーら