帝国データバンクがこのほど公表した景気動向調査の4月分で、同月の景気DI(0~100、50が判断の分かれ目)は旅館・ホテルが28.3と、4カ月連続で全51業種中の最下位となった。前月比では10.2ポイント増と、唯一の2桁増。全業種計は前月比0.4ポイント増の40.8と、2カ月連続で改善した。「国内景気は人出の増大で個人消費関連に上向き傾向が表れ、2カ月連続で持ち直した」(同社)。
調査は全国の企業を対象に毎月実施。同月は1万1267社が回答した。
旅館・ホテルのDIは昨年10~12月に22.6、30.2、29.5と上昇傾向も、今年に入りオミクロン株のまん延で再び悪化。1~3月に12.9、12.8、18.1と、3カ月連続で全51業種中の最も低い数字となった。4月も繊維・繊維製品・服飾品卸売(28.7)、飲食店(32.8)などを下回り、最下位となった。
10の業界別では、旅館・ホテルを含めたサービス、運輸・倉庫、製造など7業界が改善。金融、建設、その他の3業界が悪化した。
10の地域別では、7地域が改善。中国、四国の2地域が悪化。東海が横ばいだった。
景況感に関する企業の主な声は次の通り。
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