東武鉄道(東京都台東区、根津嘉澄社長)と新東京タワー(東京都墨田区、宮杉欣也社長)は10日、2012年に東京都墨田区で開業を予定する新しいタワーの名称を「東京スカイツリー」に決めたと発表した。最終候補6点の中で最も多い得票数を得たことに基づき決めた。併せて発表したロゴとともに積極的にPRする構えだ。
「新タワーネーミング全国投票」は、4月1日〜5月30日に実施。ウェブ、携帯電話、はがきによる投票で、全国から11万419票が集まった。このうち同タワーの名称に決まった「東京スカイツリー」は、全体の29.8%の3万2699票を獲得。次いで得票の多かった「東京EDOタワー」は28.4%を占める3万1185票を集めており、僅差で決定した形となった。投票者は、男性が53.4%、女性が44.3%。年齢別では、30代が最も多く30.9%を占め、以下20代以下が24.2%、40代が21.6%と続く。
新東京タワーの宮杉社長は、「大変良い名前だ。『大樹』になれるよう、多くの方の支援をいただきたい。我々もこの名に寄せられた期待にこたえ、地元地域はもちろん日本のシンボルとして認知されるようブランド力向上に努めていく」と力強く語った。
ロゴマークは、タワーを木の幹に見立て、日本の伝統色を使ったドットを木の葉のように周囲に散りばめたデザイン。カラフルなドットの各色には「伝統」「エコロジー」などの意味を込めた。
今後周辺地域の商業施設の整備などと並行して、具体的なPR計画を固め、東京スカイツリーのブランド浸透を図る。
名称決定に伴い会社名を変更 新東京タワー
新タワーの名称が東京スカイツリーに決まったのに伴い、東武鉄道が全額出資する同タワーの事業会社・新東京タワーは10日付で社名を変更した。新社名は「東武タワースカイツリー」。
宮杉社長(右)と名称検討委員。手前はロゴマーク。